こんにちは亀山です!
今回は10坪の小規模飲食店に最適なエアコンということで、10坪で10年間イタリアンバルを経営している(継続中の)実際の現場の声をご紹介しようと思います。
まず結論からお伝えすると、エアコン4馬力のエアコンを用意しておけば京都の夏の暑さも乗り切れるです!!(風が強い場合は弱運転できるので)
とは言え、どんな4馬力のエアコンを用意してもいいとは限りません。
詳しく説明していきます。
まず業務用エアコンには壁掛けタイプと天井吊りタイプがあります。
他にも厨房用のスポットクーラーなどもありますが、それは割愛します。
天井吊りタイプは風が4方向に出るので基本的に問題ありません。
ただし天井が低い場合や梁があって風の邪魔をする場合は壁掛けエアコンをお勧めします。
実際の店舗で使用してみて
僕のお店は長年3馬力の三菱の壁掛けエアコンを使用していました。
まずオープン時は1,8馬力のエアコンが備え付けであったので1年間それを使用していました。
前の店舗がラーメン屋さんだったので、問題ないだろうとたかを括っていましたが、夏は暑すぎました。
夏以外は問題ありませんでしたが、夏になると1,8馬力では全く冷えません。
オープンして半年で夏を迎えているのでまだ店舗が暇だったこともあり、なんとか耐えましたがめちゃくちゃ暑くて死にそうでした。
次の年に馬力をあげて約2倍の3馬力の壁掛けエアコンを購入します!
この時4馬力のエアコンも検討したんですが、3馬力のエアコンは10坪の飲食店に最適なエアコンと言われているのでその言葉を鵜呑みにして購入しました。
で迎えた夏です。
1年目に比べれば雲泥の差で冷えてはいますが、満席になり、パスタ湯ぼこぼこ、オーブン全開!フライヤーもガンガンに使っていると換気扇をいくら回しても熱が客席に逃げてしまいます。
また京都の夏は暑すぎるのでエアコンの効きもあまり良くありません。
ということで扇風機を客席に4台、厨房に4台用意して風を回してなんとか凌ぐ方法をとりました。
扇風機を使いエアコンの冷風を厨房に送ることで厨房をある程度冷やすことができます。
使わない時にはオーブンの電源を落とし、フライヤーを使用するのをやめてコンロで揚げ物をすることで結構暑さ対策はできます。
そんなこんなでなんとか京都の夏を乗り切り10年目になる2024年にエアコンの新調をすることにしました。
エアコンを買い替える前の状況
10年近くイタリアンバルを経営してますので夏の暑さは熟知しています。
とは言え、店舗によって最適なエアコンは違ってくると思います。
それは熱源の数です。僕のお店の熱源は4口コンロ(一つはパスタ湯)、コンベクションオーブン、フライヤーの3つが主な熱源です。
これだけ熱源がある場合、10坪3馬力のエアコンだと効きが悪くなります。外気温が30度を超えると換気扇を全開に回した場合吸気で30度の外気温が入ってくるので全く冷えなくなります。
ピーク時の温度でお伝えすると厨房35度くらい、客席28度〜30度くらいになります。
3馬力でこれなので、購入したエアコンは三菱重工の4馬力の壁掛けエアコンにしました。
どうしてもエアコンは高いものですので、一回買って微妙だから買い替えができないと思いますので、よく検討されることを勧めます。
検討の末選んだエアコン
業務用エアコンといえばダイキンや三菱電機が有名ですが、今回は三菱重工を選びました。
その理由は業務用の壁掛けエアコンで唯一の横スイング機能がついているからです。
これが本当に大事なポイントです!!!!!
4馬力のエアコンは風力が強いので、風が当たるところはとことん冷えます。
そうすると寒いのでエアコンを弱めてください!!
と、なりがちです。
3馬力のエアコンを使っていてもよくある光景なので、4馬力になればさらに想定されます。
だからこそ横スイング機能が必要になってきます!!
この横スイング機能があることで縦スイングと併用して飲食店全体に風を回すことができます。
三菱重工以外のエアコンは縦スイングのみですで、4馬力のエアコンを買ったとしても風が当たる人しか冷えない(冷えすぎる)問題が想定されるので注意してください。
天井吊りエアコンは4方向から風が出るので問題ありません。
また2台エアコンを用意するのもおすすめ!
三菱重工のエアコン
三菱重工のエアコンは主に業務用ばかりなので馴染みはないかもしれませんが、性能的には全く問題ありません。
ネット上で見ると耐久性に問題がややあると指摘してありますが、価格が安価ということもあり、工場などで24時間稼働して使用することが多いらしく、その影響で耐久性の評価下がっているようです。
ということなので耐久性も全く問題ないと思います。
ちなみに購入価格はエアコン工事費、撤去費用込みで36万弱(5年保証つき)でした。
ネットで最安値を聞いたら35万5千円でできあるようです。(1年間保証)
実際に使ってみて
次に実際に使ってみてどうなのかを紹介します。
まず3馬力の壁掛けエアコンの時は夏になると20度〜22度設定の一番強い風で営業中はつけっぱなしにしていました。
それプラス扇風機を厨房に4台ホールに4台で、さらに換気扇も全開で回しています。換気扇を全開にするために少し裏口を空けて吸気もしていました。
3馬力のエアコン
◯20〜22度の強風
◯扇風機を8台
◯換気扇全開
◯吸気のために外の温風がたくさん入ってくる。
お客さんの反応 涼しくは無いけど暑くも無い、厨房が忙しくなるとちょっと暑い
厨房 めちゃめちゃ暑い(と言っても35度オーバーくらい)
4馬力の横スイング機能エアコンに買い替えると、26〜27度の風量自動運転でホールも厨房も快適な温度になりました。横スイング機能があるのでお店全体が満遍なく冷えます。
風量が自動なので熱を多く使っている時にはエアコンが頑張ってくれて、厨房が落ち着くと風も勝手に落ち着くので、お客さんが寒くなりすぎることも暑くなりすぎることもなく快適です。
扇風機は厨房に2台(厨房の空気が客席に逃げないようにするため)
換気扇も弱運転で営業できてましたので、吸気の量が少なく外の温風があまり入ってこなくなりました。
4馬力の横スイング機能付きエアコン
◯26〜27度の風量自動運転
◯扇風機2台(厨房の空気をホールに出さないため用)
◯換気扇弱目で大丈夫
◯吸気(外の空気もすこしだけ)
お客さんの反応 ちょうどいい感じに涼しい
厨房(30度〜32度くらい、26〜27度の風も入ってきて涼しい😊)
最後に電気代
僕のお店のは夏場は食材の管理や冷蔵庫の効きのことも考えて24時間エアコンをつけっぱなしにしています。(営業時間以外は省エネ28度設定)
まだエアコンを買い替えてから日数が経ってないので、一月分の電気代は分かりませんが、エアコンの電気使用量は分かります。
2024年7月24〜30日(動力)
1日当たり平均15キロワット〜25キロワット
去年のエアコン使用量
7月 約400キロワット (営業日が22日)
8月 約400キロワット (営業日が20日)
ということでたぶんそんなに変わらない又は安くなると思います。
快適になって電気代が変わらないのは嬉しいです🙌
又8月になったら詳細をお伝えします。
2024年(エアコン新調した時の電気代)
8月のエアコンの電気代 約500キロワット(営業日24日)+絵画教室にも使用
という結果になりました。
動力全体の電気代(大型冷蔵庫+エアコン)と合わせて21831円でしたので去年(15000円くらい)よりは6000円ほど高くはなっていますが、営業日数や今年の猛暑を考えると少額の電気代アップという結果ですね!動力全体のワット数は713キロワットです。
非常に快適に夏の営業ができまして、夏バテすることなく夏を乗り切れました。
お客さんの反応も寒いというお客さんからちょうどいいというお客さんまで様々でしたが、(寒い場合は風向を変えれば問題なし)暑いというお客さんは皆無でした。
また従業員も喜んでいましたので非常に良い設備投資ができたと思います。
新作の絵画(ひまわり畑)P10号 アクリル
まとめ
◯10坪の飲食店には3馬力のエアコンで基本的に十分
◯熱源が多い飲食店は4馬力がお勧め
◯天井吊りエアコンは問題無し
◯壁掛けエアコンは縦スイングしかないので要注意
◯4馬力の壁掛けエアコンを選ぶなら横スイング機能がある三菱重工のエアコンがお勧め
◯4馬力スイング機能付き壁掛けエアコンなら26〜27度の風量自動運転で快適
以上です。
案件では無いんですが、三菱重工のエアコン使ってみて本当にいいですね。
横スイング機能があるだけで暑がりのお客さんも寒がりのお客さんもちょうど良い感じになるので最高ですよ😊