こんにちは亀山です。
今回のブログは小規模飲食店の経営について講演会をしてきました!!
ということで、ブログをアップしていきたいと思います。
講演依頼までの流れ
講演会は2023年の2月15日に大和学園京都調理師専門学校で行われました。
で何故、僕に講演会の依頼が来たかというとですね、それは僕が京都調理師専門学校の卒業生だったからですね。
実は京都調理師専門学校ではOBに向けて、この2月に将来飲食店を開業したい人向けにセミナーを開催することになっていたようです。
こういったセミナーでは毎年外部からセミナー講師を呼ぶのが通例だったようですが、学校ができてから既に100年ほど経っていることもあって、卒業生で飲食店を開業している方をリサーチしてみようとなったことで僕の方にお話がきました。
では何故僕にお話が来たかというと、2022年の9月にさくら舎さんから繁盛する小飲食店の作り方という本を出版させていただいたことが大きかったようですね。
調理師学校の本棚に僕の本が偶然置いてあったらしく、そこでちょっとお願いしてみようかなという流れです。
僕はこのお話を11月の初めに聞いたんですが、正直本の出版でこんなお話が舞い込むなんて驚いていました。
講演が始まるまでの準備
2月に始まる講演会の準備を本格的に始めたのは1月の終わりからです。
基本的に話す内容はポイントを押さえてもらえれば、お任せでいいですよという流れを事前打ち合わせでお話ししていたので、パワーポイントを使い合計50枚ほどのスライドを準備しました。
このパワーポイントが使えるのは有り難かったですね。
今回の講演会は約50名の参加者の前で講演したわけですが、正直緊張してしまって話そうと思う内容が飛んでしまったらどうしようという不安もありました。
ですが、スライドを事前に用意できたので説明もしやすく、話の進行もタイムスケジュール通りに進めることができます。
パワーポイントでの資料作成には何時間もかかりますが、伝えたいことを事前にまとめることができるのでめちゃめちゃ楽しかったですね。
そして自宅で合計4、5回 45分の一人講演会を開き事前準備は終了しました。
講演会のテーマ
今回の講演会のテーマは飲食店をこれから開業する人に向けた講演ということで、先駆者として飲食店を経営している立場でこれから飲食店を開業する人の役に立つ話や、希望を与えられたらという感じです。
もちろん苦労話を伝えたり、喜びを伝えたり、自分の武勇伝を語って気持ちよくなることも可能と言えば可能です。
ですが、僕が講演するにあたってこの講演会を通じて参加者のこれからの行動が一つでも変わることをテーマとしてお話をさせて頂きました。
正直成功体験の話だったり、苦労話は何処に行っても聞ける話です。
そんな当たり障りのない話ではなく、個人で飲食店経営を行う現実を数字を含めてさらけ出した講演をしようと思っていました。
事前にパワーポイントのデータを送った担当の方からはこんなに内部情報出して大丈夫ですか?と質問されるくらいでしたから、かなりぶっちゃけた内容だったと思います。笑
これから飲食店を開業する人に必要な情報。
それは自分の器にあった飲食店を開業することだと思います。
どうしてもカッコつけたいであったり、儲けたいであったり、成功したい欲が強ければ強いほど事業は失敗しやすくなります。
それは自分というものが全面に出過ぎているからですね。
飲食店経営を支えてくれる存在はどう考えてもお客様です。
そのお客様をどれだけ喜ばせることができるか、それにフォーカスしていけば大きく舵取りを間違えることはありません。
その上で個人飲食店経営者としてあなたの器。
自分の能力がどれぐらいのものであり、その能力にあった規模や家賃や立地条件にあった物件を見つけて、育てていく重要性のお話ですね。
僕のお店がのんびり経営できる理由
少し話が脱線しますが、僕が10年近く飲食店を経営できて、なおかつ週休二日の5時間弱の営業時間で飲食店を経営できているのは自分の能力で無理のない範囲で経営できる店舗を見つけたからです。
京都市左京区一乗寺という場所でなければ、このような経営状態にはならなかったと思います。
ではこの場所でなければ飲食店が経営することができなかったのか?というとそうではありません。今のようなのんびりゆっくり経営は難しいかもしれませんが、飲食店経営を続けていくことは普通にできると思います。
それは調理技術の向上と経営ノウハウを蓄積してきているからですね。
この2つの車輪を育てていけばネットが普及している現在であれば何処に行ってもお店を維持することは可能だと思います。
今のようにのんびり経営できないかもしれないというのは、お客さんの数が多すぎて仕込みの量が膨大になり、休む暇もなく働かないといけない可能性があるからですね。
もしくはお客さんの単価がそこまで取れない場合であれば昼も夜も営業する必要があります。
そういった具合に出店した地域の特性に合わせて、地域のお客さんに何度も通ってもらえる形に変化していく柔軟性も重要になってきます。
いい意味でも悪い意味でも僕が出店した地域は地域でも有数の誰がやっても続かない場所なので、一度来店してくれたお客さんが常連さんになってくれなければやっていけない場所でした。(ちなみに地域に40年住んでいるお客様からはダントツで僕のお店が一番長く続いていると教えていただきました^^)
基本的に1年も持たない、または数年で閉店する飲食店ばかりだったみたいです。
僕は全くの土地勘がなく開業したんですが、それが功を奏し今ではどんな場所でお店を開いてもうまくやっていける自信に変わっています。
まあ僕はのんびり豊かに経営できるのが一番なので、忙しい駅前や家賃が高い繁華街に出店しようとは微塵も思わないですが、、、。
50対1の講演会が始まりました
そんなこんなで講演会のスタートです。
今回の講演会は僕がメインの講演をして、質疑応答を他の3人の飲食店経営者が行う形でした。
会場の30分前くらいに京都調理師専門学校に到着し、2018年に新しくできた校舎内を案内してもらい不安と緊張感を高めて講演に挑みます。
50対1の講演会が始まりました。
緊張の中でマイクのスイッチがオフになってたことにも気づかず話し始めていました。
そんな軽いハプニングもありましたが講演会の練習は何度もしてたので、話し始めたらスイスイと言葉が出てきます。
とはいえ初講演会ということもあって、色々と違和感を感じます。
まず参加者のリアクションがありません。
当たり前と言えば当たり前ですが、静かに耳を澄まして僕の話を聞き入ってもらうのは違和感でした。
あと手の置き場にも困ります。固定したマイクに向けて話をしていたので両手が宙ぶらりんです。
身振り手振りの動作をつけて話すほどの余裕もなかったので、プラプラしていた両手をどうしようかと言葉を進めながら考えていました。
結論としては両手をテーブルについて、メモをとってくださる女性に向けて話すをする感覚で講演をしていきました。
この作戦はものすごくしっくりきました。
メモを取ってくれるという動作が話し手の僕に安心感を与えてくれて、緊張感がスッと取れて講演が進んでいきました。
話し始めてからはあっという間に45分が経過し、伝えたい情報の8割は伝えることができたと思います。
ただ講演会というのは一方的に思ってることを伝えているためフィードバックが全くないので、大丈夫だったのかなぁの不安でいっぱいでしたね笑
その後、アンケートを実地してくださったみたいで、リアルな話が聞けて良かったと高評価の意見をたくさん頂いてたようで嬉しかったです!
次回もお願いします。と担当の方からメールも頂いたので、まあリップサービスかもしれませんが、初めてとしては上々の出来だったと思います。
これから飲食店を経営する方へ
これから飲食店を経営する方へ。
今回の講演会は京都調理師専門学校を卒業された卒業生を対象にしたイベントでした。
調理師専門学校を卒業して、料理の世界に身を置き、自分の能力を高めて将来開業をしたいと思う人達の集まりです。
20代から60代くらいまでの料理人が参加していましたが、講演会をして思ったことは飲食店の経営を知らない料理人が多数いるということでした。
調理技術はあるんだけど経営者としての勉強がまだ足りてない。
だからこそこういった講演会に参加してくれたとは思いますが、飲食店の経営を知るだけであなたの器は一気に大きくなることができると思います。
僕が経営コンサルとして経営アドバイスをした飲食店の多くは業績を回復しています。それはコロナが終わりを告げて飲食業界も普通に営業できるようになったことも大きく関係していますが、僕がアドバイスをしたお店は地域でそこだけが目立つように流行っている状態になっているところもあります。
これはしっかりと経営を学び行動をした成果だと思います。
もちろん僕のおかげではなく、その方の努力の賜物なんですが、正しいやり方を身につけることで経営状態は劇的に改善することが証明できたと思っています。
立地が悪いだけなら地域の全ての飲食店が経営不振に陥っています。
でも何処か一軒でも流行っているお店があるなら、経営のやり方を変えるだけでうまくいくかもしれない可能性が高いと言えます。
そういったチャレンジや勉強をすることで絶対現状よりいい未来が待っていますので、学べることはなんでも吸収しやれることはなんでもやっていきましょう!!
そしてこういった経営ノウハウを学ぶことや料理技術の向上を心がけてください。
このふたつの車輪がうまく回ると、飲食店経営は確実に楽しくなっていきますからね!
僕が学んできた経営ノウハウを全て詰め込んだメルマガもありますので、将来不安の方は読んでもらえると不安がなくなると思います。