自分のお店を持ちたくても持てない人が多くいる中、僕は自分のお店を30歳の時に持つようになります。
自分のお店を持つ。これは20歳ぐらいの時からずっと言ってる事だったけど本当は自分のお店が持てるなんて想像出来ませんでした。
自分のお店を持つ事はそんなに簡単じゃないし、しかも京都なんて大都市でお店を持つなんて島根にいる時は想像もしてなかったです。
言霊を大事にしなさい。
自分が思った事、喋った事それは現実になるから。
そんな事をちょうど20歳くらいの時に聞きました。
僕はその言葉を信じて、会う人会う人に僕は将来自分のお店を出す。と言ってました。
不思議と否定される事もあまり無く、かめちゃんだったら出来るよ!オープンしたら食べに行くから教えてね。なんて言葉を周りの人はかけてくれてました。
けど自分でお店を出すなんて言っておきながら、どうやったら自分のお店が持てるかなんて全くわからなかったです。
その頃から将来自分のお店を出すために少しづつ貯金をしていくことにしました。
それまではギリギリの生活をしていた事もあって、なかなか貯金をするという発想は無かったんですけど、お店を出すにはお金が必要な事だけは分かっていたから貯金をしていく事にしました。
僕がお店を出すために継続していた事はお金を貯める事と、飲食店で働く事、たまに本屋さんで経営学の本を読むくらいです。
あとはほとんど何もしてません。
しいてしてると言えば、お客さんが喜ぶ様に料理を作る事くらい。
これだけは大事にしてました。
自分のお店を出すからお客さんに喜んでもらえるような料理を作れるようになるなんて気持ちはあまり無く、単純にゲーム感覚でお客さんが喜んでくれたら勝利みたいに思って料理を作ってました。
料理人だから料理を作れる事は大切で美味しく作れる事を求められています。
そんな事は重々承知でしたけど、味覚は人それぞれ。同じ料理でもこの人のストライクゾーンが気になってそのど真ん中にストレートを投げれるように遊んでいました。
このゲームはまだ続いていて、今後一生続くかも知れないけどなかなかに面白いです。
大事な事は続ける事。
そんなに頑張らなくて良い。
頑張ると疲れちゃうから。
疲れると休みたくなる。
休む事は大事だけど休みが続くと停滞してしまう。
時間を忘れるような好きなことを楽しんで続けていけば良い。
先の事はよくわかんない。よく分かんないけど、止まっちゃうと一歩も進まない。
進むから行き止まりも分かるし、進まないと道が開けていても気づかない。
ただ無理に頑張ると続かない、それは無理をしてるから。
好きな事を楽しめばいい。
好きな事を続ければいい。
そうしていると急に道が開けてきた。
その道に飛び込むかは自分次第。
僕は飛び込んだ。
怖かったけど飛び込んだ。
僕は怖がりだから、飛び込む時は沢山の荷物を抱えて飛び込んだ。
お金に技術、知識に経験。
無くても出来る人は出来るけど、あると心強い。
そんな荷物を知らず知らずに用意した。
今でも自然と荷物が増えていく
僕は画家になる。そんな事を少し前から言い始めた。