この度9月8日に全国の本屋さん&Amazonにて僕が書いた本が出版されることになりました!!
本が出ます
この本は京都市左京区でイタリアンバルクチーナカメヤマの経営哲学やどうやって飲食店を開業したのかなど、これから飲食店を経営していく方や今現在経営困難な状況で困っている方の助けに少しでもなればと書いた本です。
事の発端は、この料理画家クチーナカメヤマのブログをさくら舎という東京の出版社の方が見つけてくださったことから始まり、一通のメールを頂いたことで本の執筆がスタートしました。
コロナ禍で困っている飲食店を救うような本を作りたい!経営コンサルの上から目線ではなく、現場の声を知ってるリアルな飲食店経営の裏側を書いて頂けませんか?
僕を見つけてくださった担当の編集の戸塚さんはzoomでの打ち合わせで、熱意のこもったオファーをしてくださいました。
でも内心は
えーーーーーーー!!!!
僕が本を出すの!?!?
と何か裏があるんじゃないのかと疑ってしまうくらいの衝撃を受けていました。
いいこと言って結局お金を出す羽目になるのかな?
そんな失礼な疑いも持っていましたが、なんとまさかの商業出版。費用は全額さくら舎持ちでなんと印税まで頂けるとのことでした。
本の依頼をされるわけだから当たり前かもしれませんが、有名でもなんでもない僕にそんなオファーをかけてくださるなんて、、、、。少しづつ積み上げてきたブログがよく頑張ったねと褒めてもらっているようで心底嬉しかったです。
でも本を執筆するとなると、適当にするわけにはいきません。
これはさくら舎さんにとっても自分にとっても大事なプロジェクトです。
きちんと形に残るものだから悔いの残らないものを作ろう!!
そう心に決めて、本の執筆を決意しました。
本制作の流れ
基本的に本を作るのは流れがあります。
僕は今回がもちろん初めての執筆作業になるので、全くわからない世界に飛び込んだのですが、一度本を書いてみるとなんとなく流れは掴めました。
まず目次の作成です。
大まかなタイトルや方向性は編集の戸塚さんから指定されてましたので、お客様が読んでみたくなるような魅力的な目次を考えていきます。
タイトルのイメージ、章の作成、目次の作成、文章の作成といった流れで本の執筆をしていきます。
提示された期間は2ヶ月で8000万文字でした。
これはあくまで目安になるんですが、そのぐらいの感覚で仕上げてください!
とお話を伺い、良い話が舞い込んだと思ったけどこれはかなり頑張らないと期待を裏切ることになってしまうと、自分にプレッシャーをかけたのを覚えています。
本を出しませんか?っていうことは本に出すような文章、もっと言えば読者が興味を持ってくれる文章、役に立つ文章、売れる文章、というものを意識しなければなりません。
これは慈善事業ではないし、僕の自己満足の夢を叶えるためのものでもありません。
商業出版として利益が出る見込みがあるからオファーが舞い込んできているので、最低でも自信を持って売り出せる本を作らなければなりません。
そしてできることなら、たくさんの出版をしてさくら舎の利益に貢献することが僕にお話をくださった戸塚さんへの恩返しだと思っています。
そんな見えないプレッシャーを自分にかけて、本の執筆に取り組みます。
目次がある程度決まったらまずはとりあえず2章まで書いてください。
その言葉を受けてから10日ほどで約2万文字を書き上げました。
3月に依頼を受けていたので、コロナの影響でクチーナカメヤマは休業期間になっていました。
本執筆の時間は十分にある。この時の僕はできれば3月中に全てを書き上げたい!!
そのくらいのイメージを持っていました。
というのも営業が開始してからは本を書く時間を確保するのが難しくなってしまいます。
本の執筆があるからと仕込みを中途半端にするわけにもいかないので、できるだけ休業期間に本の作成を進めていこう。と思いハイペースで書いていきます。
ですが、これは自分の都合。早めに提出をしてもすぐにチェックが返ってくるわけではありません。
戸塚さんの方も僕一人に時間を割くわけにはいかないし、編集長の意見を伺ったり、多くの人が認めてくれなければOKを出すことができません。
プロの洗礼
そして2章までの文章を提出して1週間ほど立ったあと、文章に対する返信がきました。
もっと熱い文章が欲しいです!!簡潔に言えばそのようなお言葉を頂いたと思います。
僕自身は結構良いと思ってましたが、本職で仕事をされてる方からしたら、まだまだ十分ではない。
もっと読者を惹きつけるような、体験やリアルな言葉を欲しているように感じました。
そんなご指摘を受け僕はさらに自分を奮い立たせ、隙間時間を見つけては一日2000文字を目標に本の執筆を進めていきました。
そして2ヶ月ちょっと立った5月の下旬に僕は原稿を書き上げました。
20回以上は読み返して修正し、もう自分では良いのか悪いのか分からないレベルになっていたのですが、これでダメ出しを食らっても悔いは残らないと思える文章が出来上がりました。
そして満を持しての原稿の提出。
じっくりと読ませて頂きます。
とのお返事を頂き、僕は飲食店経営に専念していきます。
それからかなりの期間が立って原稿に対するお返事が来ました。
2週間以上は経ったような気がしているんですが、もう時間が経過するほどに僕の心はダメだったかも。と不安になる一方でした。
返信はメールではなく、電話でした。
仕込みをしてる最中にお店に電話を頂き、予約の電話かと思った僕の予想を裏切る言葉を頂きました。
なんと滅多に褒めない、いつも辛口の編集長が面白いと本を褒めてくださったのです。
えーーー嘘でしょーーーー!!嬉しすぎるーーーー!!!と飛んで跳ねて喜びましたね笑
そこから編集の戸塚さんが東京から直接京都に来店してくれて打ち合わせとお食事をしてくださいました。
本の中に僕のイラストを使用したいとのことで、その打ち合わせと、ちゃんと飲食店を経営しているのかのチェックだと思います。
この本は繁盛する小飲食店の作り方なので、その裏を取りに来たんだなと思いました🫢
その時はちょっと暇な日だったので、満席ではなくゆっくりとした感じになってしまい申し訳ないなと思いましたが、たくさんのお話ができたことは収穫でした。
そんなこんながあり、9月6日に東京の本屋さん、9月8日には全国の本屋さん&アマゾンで販売をして頂けます。(流通に時間がかかるため)
チームさくら舎
ちなみにさくら舎さんは毎月4冊の本を出している東京の出版社です。本に熱い情熱を持った少数精鋭の編集チームで成り立っています。
本の制作に携わって頂いて感じたことは、とても優しい方だけど妥協は許さないプロフェッショナルの集団だなと。そしてこういう人達が本を作っているから本は面白いんだなとも思いました。
なかなか最近は本を買うことが少なくなっていますけど、自分で本を作成してみて、本とは自分の全てを出し切って作る分身のようなもの。お金のためではなく、名誉のためでもなく、生きた存在を誰かのために伝えるためのツールなのだと思いました。そして持ってる情報を役に立てていただきたい。
この本を通じて知らない誰かの助けになれば、そして飲食店を経営して良かったと思ってもらえる未来のヒントになれば幸いです。
飲食店を経営されてない方にも飲食店を経営するということはどういうことか知ってもらえたらと思いますし、日々の生活のヒントや幸せになる考え方もにお伝えしています。
もしよければ読んでいただけると幸いです。亀山純一