一流ホストがお店にいれば必ず流行る
ホストのイメージ
皆さんホストクラブというとどんなイメージをお持ちですか?
一般的には
- 豪華なインテリア
- 派手な衣装
- お金持ちが集まる
- シャンパン
- 夢の世界
- ナンバーワン争い
- 高額
といったイメージなんじゃないかなと思います。(違ってたらすいません)
僕のイメージも高いお金を払って現実離れした世界で優雅な時間を過ごす、お金持ちの遊びといったイメージです。
ただそれだけでは無く、一流の接客技術を持ったプロの集まりでもあると思ってます。
というのもホスト達は高いお金を出してもらう前提で接客をしてますので、接客に命をかけてるといっても過言ではないと思います。
そしてその中でトップを目指しているような向上心の高いホストはお客さんを自分のファンに変えていく術を持っています。
まあ中には、ただのお金儲けで利用しているホストも居るとは思いますけど、そんな感じの人はどこの世界にもいるもんです。
料理の世界でも中途半端に料理を覚えてから、すぐに起業して不景気だからお店が流行らなくて困ってるなんていう人も多くいます。
毎日頑張ってる人が苦労してる訳ですからそんなに世の中甘くはないです。
けれどその中でもナンバーワンを取るような人はルックスは勿論、カリスマ性もあり、喋りも上手で尚且つ心理学を習得していてるかのようにお客さんを喜ばせる術を熟知しています。
なかなか世間的にホストと言うと煙たがられたりする事もあるんですが、その接客術は飲食店も見習うべき能力だと思います。
ホテルとホストクラブの接客の違い
ここで一流の接客といえば、リッツカールトンとかのホテルじゃないのと思われる方もいらっしゃると思います。
たしかに一流のホテルは接客も一流です。
これはこれで見習うところだらけで、それは素晴らしものなんですが、
ホストと違う点が一点あります。
それはホストは個人を目当てにお客さんが来店してるという事です。
逆にホテルはそのホテルのブランドで来店される方がほとんどです。
つまりどう言う事を言いたいかと言うと、
ホストクラブはそのホストを目当てにお客さんが来店してくれていて、ホテルはそのホテルを目当てにお客さんが来店してるわけです。
要はホストは人に会いに来ていて、ホテルは場所に行きたくて来ているわけです。
中にはそうじゃないと言う方もいらっしゃる思いますが、大まかに言うとそう言う構図だと思ってください。
もちろん最初はホストクラブもホテルと同じようにそのお店(場所)に行きたくて来店される事から始まります。
そこでホストクラブはお店に行きたいから個人に会いたいという感じで求める対象を人にどんどんと変えて行きます。
これがファンであり、常連さんになっていくんですけど、この求める対象を店から人に変えていく接客術が小規模飲食店も見習うべき接客という事です。
つまり個人店の小規模飲食店が目指すべき接客はお店に来店してくれる理由がその店主やスタッフに会いに来てくれるような接客だという事です。
丁寧な接客の思わぬ落とし穴
また高級ホテルの様な接客は一部の高級レストランにしか似合わない接客のなる場合もあるので注意が必要です。
簡単にいうと丁寧すぎて逆にお客さんが緊張してしまう事があるんですね。
良く言う友達を作るなら、タメ口で喋った方が早いという理論に似ているんですけど、
友達を作る時でもあまり丁寧な喋り方だと、お互いの距離感が縮まらない訳です。
そうすると距離感が縮まらない訳だから、クラスメイトと仲良くなるのに時間がかかります。
お店でも同じで高級レストランでスタッフと長々とおしゃべりする事はほとんどありません。
やはり丁寧な接客ですので気持ちは良いんですが、程よい距離感のままで終わり、あの店員さんにもう一度会いに行きたいなとはなかなかならない訳です。
料理が食べたいはよくなるんですけどね。
けれど小さい居酒屋さんなどではスタッフに会いに来てくれるお客さんはしょっちゅう見かける光景です。
このスタッフに会いに行きたいお店こそがホストクラブに似ていて、小規模飲食店の強みを最大限に生かした接客だと思います。
大規模じゃなく小規模のお店はお客さんと距離が近くなりやすいですからね。
ホストような接客で飲食店でできる事
次にどうやってお客さんにホストクラブに通うようにファンになってもらうかですけど売れるホストの特徴としてひとつあげられるのが、お客さんの話をしっかりと聞くと事です。
そしてお客さんの話をきちんと覚えておく事です。
飲食店なのでそれほどお話をする事は無いというお店もあると思うんですけど、
まずお客さんが来店されたら一言だけでもお帰りになる前に会話をしてみましょう。
これがまず第一ステップです。
最初からベラベラと喋る必要はありません。まずは一言だけでも会話を交わす事が重要です。注意)全てのお客さんと会話をする必要はないので気楽にしましょう
僕もお店をオープンして最初の頃はお客さんとお話するのが緊張してなかなかできなかったんですけど(今でも初めての来店のお客様には緊張してます)
一言だけ喋ることを実践したらお客さんも嬉しそうに会話をしてくれる事が多くて、それから何度も何度も通ってくださる内にどんどんと仲良くなっていく事が出来るようになりました。
こうしてお客さんと仲良くなれるようになったんですけど、そのためには上の方でも書いたようにお客さんの話をしっかり聞いて、覚える事が必要です。
やはり何度も来店してくださってるのに覚えられてない事はお客さんからしたら寂しい事なのでお客さんのことを記憶しましょう。
そうは言ってもなかなか覚えられない方は記憶から記録に変えましょう。
要するにメモしておけば良いんです。僕はわりかし記憶力が良い方なのであまりメモはしないんですけど、大事な事はメモに取るようにしています。
例えばお名前と出身地、嫌いな食べ物、誕生日なんて事です。
お話の内容は思い出せても、このお名前と出身地なんかはあべこべになってしまうので、メモにとります。
そうすると次回からお名前で会話を出来るようになりグッと親近感が湧いてきます。
こういった地味な作業を実は売れるホスト達はしっかりしているんです。
レベルが高いホストの接客術
またホストの中にはお客さんのお財布事情まで把握している方もいます。
そのホストはドンドンとお金を貪るようにお客さんに使わせるなんて事はせず、お客さんが払える限界を超えないように制限させたりするんです。
つまりもう一杯と言われても、もう今日は十分飲んでし、また次回にしよう。と伝える訳です。
そうするとお客さんは自分の事を気遣ってくれる優しさに喜ぶ事と、お金をあるだけ使うような無理をして通ってない訳ですから、ずっと長く通うことが出来るんです。
そんな事されたら誰だって嬉しいですよね~
侮れないです。ホスト。本当にすごいと思います。
ドリンクの値段にしてもボッタクリのような価格とわかっていてもお客さんが来店する訳ですから、それ程の魅力に溢れた時間を楽しめる接客技術は飲食店の方も見習うべきです。
しかもホストクラブはお金をどれだけ使うかがステータスになるようなシステムなので恐るべしです。
こういった細やかなサービスは大型店やチェーン店ではなく個人の小規模飲食店にしかできなかったりもするので、ぜひお客さんがあなたに会いに来てくれるようなお店を目指してください。
飲食店でできるサービスはまだまだあります。
例えばお客さんの味の好みを覚えておくだとか、趣味の話ができるように勉強しておくだとか、誕生日をこっそり祝うなんてこともできたりします。
ホスト達はお客さんに喜んでもらうことを常に考えてます。
いつもは無いメニューでも頼まれたら作ってみる事や、お水が欲しそうだなと思ったら一言聞いてみる、暖房などの温度調節や料理の提供スピードを考える。
そういった小さな心配りがお客さんに気に入ってもらう秘訣です。
どう探して来てもらうかだけではなく、どう喜んで帰って頂くかはもっと大事です。
僕のお店は有難い事に来店してくださるお客さんがほとんどが常連さんで常連さんが来店しない日もなければ、お客さんと会話をしない日も無いんじゃ無いかなと思えるぐらいな感じになってます。
これもお店のホストとしてお客さんをおもてなししてきた結果だと思っています。
とは言っても基本的には料理作って少し会話してるだけなんですけどね。
それに全てのお客さんにできてる訳じゃないのであまり強くは言えませんが、、
ですが
一言喋るだけでも、本当にお客さんと仲良くなれますのでお客さんと仲良くなりたい方はお客さんを楽しませるホストのようにふるまってみてください。
お客さんと仲良くなると売り上げも安定してくるし働くのがもっと楽しくなりますよ~。