飲食業の転職を考える
今日は飲食店での転職を考えてる人へのアドバイスが出来たらと思い書いていきます。
僕自身、色んなところで働いてきた事もあり、転職を基本的に勧める考えです。
最終目標が個人店の開業や、どこかのお店の店長になる人も何回か転職された方が良いと思います。
ではそれを詳しく説明していきます。
転職のメリット
職場が変わる事で人間関係が変わる
転職の理由は様々ですが、大きな理由の一つに職場の人間関係のトラブルや従業員との相性の悪さなどが挙げられます。
僕は比較的人間関係には恵まれてましたけど、中にはどう話して良いのか分からない方や、仕事を見てないとサボって手を抜く人など色んな人に出会ってきました。
ちょっとめんどくさいなこの人なんて思う人とも、職場を変えればおさらばですので、人間関係で働くのが嫌になってる場合は転職して心機一転頑張るのも良いと思います。
ただ僕の経験上ですが、何故か転職しても同じような苦手な人とめぐり合う事が多くあり、人生の修行なのかな?と思う感じで出会うタイプが決まってるんじゃなかと思う事も多くあります。
ですが何度も苦手なタイプの人と会うことで克服してうまく人付き合い出来るようになりますので、一度人間関係をリセットしたい方は転職おススメです。
色々な職場を経験する事で同じ料理でも違う作り方や考え方を知る事ができる。
次に色んな職場を経験すると、色々と料理の幅が広がります。
仕込みの仕方や、調理の手順まで結構場所場所で違うので色んな調理場を経験する事は勉強になります。
昔シェフに言われた事で今も覚えてる事があるんですけど、それは違う職場に行くときは色を捨てて真っ白な状態で働け。ということです。
そこで自分のやり方を押し通すとあまりいい顔されないので気をつけてください。
そして自分の立場が上になった時や、独立した時に1番ベストなやり方で働けば良いですから、色々な仕事のやり方を覚えて自分の幅を広げましょう。
違うジャンルで働く事で自分にあったお店のスタイルが分かる。
次に色んなジャンルで働く事で自分に合った環境が分かります。
僕は旅館、ステーキ、すき焼き屋さん、ラーメン屋さん、フレンチ、ビストロ、ホテル、中華料理屋さん、和食ファミレス、コンビニ、居酒屋、創作居酒屋、イタリアンバル、といった感じで色んな職場で働いてきました。
そういった感じで色んな職場で働くと自分が働いていて面白い職場が分かります。
またどのジャンルが自分に合ってるか向き不向きも分かります。
僕の場合は将来フレンチビストロをしたいなぁ~なんて思ってたんですが、居酒屋さんで働いてもっとカジュアルの方が良いなと思うようになり、イタリアンバルで働いてこれが自分に合ってると気づきました
そして現在中華料理やビストロ料理も少しあるイタリアンバルを開業してるので、色んな場所で働くと個人店ならではの面白いお店ができたりします。
店長やシェフに昇格する事ができる。
次のメリットは店長やシェフに昇格する事が出来る事です。
僕の場合は友達がお店を開業したいからシェフをしてくれないかということで、転職と共にシェフになりました。
自分のお店を持ちたい方はどこかでシェフや料理長を経験される事を勧めます。
シェフになれば自分のお店を開業する前に色々なシミレーションができますので、お店を開業した時のアドバンテージが違います。
また外食産業で働く方は店長を経験して、さらにその上に昇進していく程給料も上がっていきますので転職を機に昇級を狙っていくのもおススメです。
こんな感じがメリットになります。
とは言っても、転職にはデメリットも付きものです。
次は転職のデメリットについて紹介します。
転職のデメリット
新しい職場の人間関係が変わる
先程メリットとして書いた人間関係が変わる事ですが、これが悪い方向になる事もあります。
やはり人間の相性はそれぞれですので、今が良かったからと言って次の職場の人間関係が良いとは限りません。
こればっかりは入ってみないと分からないものですが、オープンキッチンのお店に転職する場合などはお店に食べに行きスタッフの様子を観察してみたりして検討する事も一つの手です。
この時に従業員がビクビク働くような職場でしたら、そういう環境の可能性が高いです。
職場が以前よりブラックな場合がある
次は飲食業ならではのブラック企業です。
僕は労働時間に関してはもうブラックはしょうがないと思ってますのであんまり気にしないんですが、帳面通りの給料が払われる事がないのが料理業界の常識なんじゃないかと思うくらいに額は変わってる話をよく聞きます。
例えば8時間労働と聞いてたのに、残業代は出ずに12時間労働。
お給料は25万と聞いてたのに、22万円。なんて事はよく聞く話です。
ちなみに僕の先輩は30歳で手取り14万円だぞ!!なんて方もいました。
もちろんきちんとお給料や労働時間もシフト制にして管理してる会社もありますので一概には言えないですけど、飲食業がブラックなのは長時間労働と、薄給、キツイ労働環境が理由ですので、そういった会社に当たらないように気をつけて下さい。
ブラック企業の特徴はとにかく嘘が多いことです。労働時間にしても給料にしても書面に良い事ばかり書いてあるのは気をつけてください。
また職場に面接に行った時に感じる感覚を大事にして下さい。人相が悪い人が経営者の場合は危険性が高いです。
それに住むとこの物件選びのように条件が良いけどなんか気持ち悪い感じは特に良く考えた方が良いです。
好条件は良い会社に見えますけど、そこまで良く書かないと人が集まらない職場とも言えますので注意が必要です。
やりたい仕事と別の部署に異動になる事がある。
次はやりたい仕事と別の部署に異動になる事がある事です。
外食産業の会社に勤めた場合グループ会社に異動するといったケースも聞くことがありますので、イタリアンバルで働いてると1年後に中華料理屋さんに異動なんて事もありえます。
あとは同じ居酒屋チェーン店でも2年に一回ペースで転勤もあったりします。
店長になってからが多いと思いますけど、次の店舗次の店舗といった感じで異動が頻繁にあります。
個人店で働くときはそういった事はありえませんが、企業で働くと人事異動は当たり前にあると思ってください。
短期間で転職を繰り返すとなかなか次の転職先が見つからなくなる。
次のデメリットは短期間で転職を繰り返すと、信用を無くす事です。
どうしてもブラック企業に当たってしまうと短期間で退職してしまう場合もあると思うんですけど、やはり繰り返すと就職は困難になってきます。
そういった事もありますので仕事を辞める時は、前もって辞める事を伝えきちんと引き継ぎを行い、立つ鳥跡を濁さずのように退職する事を勧めます。
知人の紹介は入りやすく辞めにくい。
次のデメリットは知人の紹介の場合の転職です。
料理業界は狭いですので、紹介で転職をする事もよく聞きます。
すぐに次の職場が見つかる事は有難い事ですが、しっかりとした職場程厳しいのが料理業界です。
本当に素晴らしい仕事をする所は命をかけて料理を作るような所ですので、生半可な気持ちで転職するとかなりしんどい事になります。
紹介先で働くのは案外簡単ですが、すぐに辞める事は紹介者にも迷惑を掛けることになりますので気をつけて下さい。
こういった感じが転職のデメリットになります。
就職先の探し方
就職先の探し方としては飲食店専門の求人誌や管理職に特化したH-Agentや飲食業に特化した求人サイト【アイティーケー】 又はランクの高い料理屋さんでしたら知人からの紹介が主になると思います。
又は調理師専門学校経由で募集を探して転職する方法もあります。
僕は調理師専門学校からは2回働く場所を紹介してもらってます。
その他に直接電話で求人募集をしているか尋ねてみるのも案外成功率が高かったりします。店外に求人募集のチラシを貼ってあるところも狙い目ですね。
どうしても求人誌やサイトに登録するとお金がかかりますから、働き手を募集したくても予算が足らない場合は店先に求人チラシを出してる飲食店もあります。
ですから一度お店に訪れてみるのが1番ですけど、求人募集してますか?と電話してみるとまずはアルバイトからだけどどうですか?なんて話もあり得ます。
働きたいけど求人募集してないお店にアタックしてみるのも料理人っぽくていいと思います。
引っ越しと同じ感覚ですね。
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やはり良い物件がなかなか出てこないように良い条件の会社やお店も出てきにくいです。ですからいつも求人がある会社はブラックな可能性が高いです。
そういった事も早め早めに行動して色々な条件のお店を知っておくことで、優良企業を見つけやすくなります。
またいつも求人があるという事は、会社自体が成長して儲かっているから人材が足らないという事も考えられます。
そういう場合は一度お客さんとして働きたいお店を訪ねて様子を伺うなどして、様子を見ると現状が分かるはずです。
どうしても書面の情報だけではお店の雰囲気や状態は分かりにくいですから、一度訪問して直感で判断するのを僕はお勧めします。
いくら条件が良くても、労働環境や人間関係が難しい職場は長く働くことが難しい職場です。
仕事がストレスになる原因は仕事量より、人間関係が問題だと言われています。
僕の場合ですけど、やはり長く働いた職場は人間関係がうまくいってました。
またアルファリゾート なら心機一転して沖縄などの全国のリゾート地で働くこともできます。
逃げの転職か攻めの転職か?
最後に転職理由が現在の職場からの逃げなのか、挑戦する気持ちを持っての転職なのかが転職を成功させる秘訣だと思います。
科学的には分かって無いんですけど、スピリチュアル的に言うと人生には同じような課題が用意されていて、その課題を克服しない限り同じような課題がどこに行っても用意されている。
みたいな話がありまして真偽の程はよく分かんないですけど、職場って似たり寄ったりな部分があるんですかね?
そんな感じで違う職場に行っても同じようなシチュエーションに悩まされることがありますので、そういう時は自分を成長させる時だと思って乗り越えていきましょう。
どうしても息が合わない上司がいたとしても、その人を尊重する気持ちを持ち良い距離感を保つ事でお互いに良い仕事が出来ます。
一度出来上がってしまった人間関係を作り直すのは至難の技ですが、新たな職場で同じような人に出会った場合は一からやり直しですので、以前と取り組み方を変えていけば良い関係が気付けるものです。
そうして苦手な人とも仲良く慣れることで以前苦手だった人の事も段々と理解出来るようになります。
そういうことを続けていけばどこに行っても人間関係で悩まされる事は無くなります。
ただ今の職場で逃げるのが良くないと行っても限界まで働く必要は無いですよ。
私には頑張っても合いませんでした。という場合は正直に伝えて転職を考えて下さい。
やはり人間には自分に合った器があると思いますので、頑張って駄目なら挑戦が早かったか、無謀な挑戦だった可能性が高いです。
1番駄目なのはすぐに結論付けて辞めてしまう事です。
どんな職場でも学ぶ事は沢山ありますので、一度入ったら最低半年は頑張って働きましょう。半年もすれば仕事には慣れてますし、本当に自分に合うかどうかも分かる筈です。
そして半年頑張ろうと思うと何故か1年経ってます。
そういうもんです。
最初から長く働こうと思うと嫌になりますが半年もすれば状況は変わってる場合も多いですから、まずは半年頑張りましょう。
そう思うと続きます。
入ってすぐに辞めるを繰り返すのは会社にも迷惑ですので、出来るだけ控えることを勧めます。
まあ僕が言うのもなんですが、ちなみに僕は20歳までは色んなとこに目移りして転職してましたけど、20歳超えてからは一つのとこで長い期間働くように決めました。
やはり一つのとこで長い期間働くと信用が貰えますので、将来独立する予定が無い方はある程度の期間は一つのとこで働くことを勧めます。
こんな感じが転職についてのアドバイスになります。
転職のメリットデメリットのおさらい
簡単にまとめますと。
転職のメリット
●職場が変わる事で人間関係が変わる
●色々な職場を経験する事で同じ料理でも違う作り方や考え方を知る事ができる。
●違うジャンルで働く事で自分にあったお店のスタイルが分かる。
●店長やシェフに昇格する事ができる。
転職のデメリット
●新しい職場の人間関係が変わる
●職場が以前よりブラックな場合がある
●やりたい仕事と別の部署に異動になる事がある。
●短期間で転職を繰り返すとなかなか次の転職先が見つからなくなる。
●知人の紹介は入りやすく辞めにくい。
就職先の探し方
●普段から転職情報やH-Agent や【アイティーケー】 などの飲食業界に特化した求人サイトを見るなどして色々な会社を見ることで良い会社が分かるようになる。
●就職先の探し方は条件と直感を大事にして、一度お店を訪問してみる。
●仕事の幸福度は仕事量より人間関係が重要。
●心機一転環境を変えて働くのもオススメ!全国のリゾート地で働きたい方はアルファリゾート
リゾート地なので給料も良いですよ。
●逃げの転職は失敗しやすく攻めの転職は成功しやすい。
●まずは半年頑張りましょう。
●ただし頑張るのと無理をするのは違うので、無理な職場からは逃げましょう。
こういった感じです。
ではあなたの転職がうまく行くように願ってます。
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このブログでは飲食店の経営ノウハウを紹介したりや飲食店で働く人を応援しています。
体調をコントロール出来るようになるとメンタルも安定しますので、何処で働いても頑張れるようになります。
僕が20歳の頃にこのことを知っていればまた違ったのかなと思ってますので上の記事はおすすめです。
ではあなたが楽しく働ける職場に出会えるように願ってます。