本出版

2021年秋に全国の書店、アマゾンで繁盛する小飲食店のつくり方が発売されました。

アマゾンランキング2位にまであがり、Yahooニュースにも取り上げて頂き、評価も4以上の高評価を頂いています。多数のDMも頂き、この本を書いてくれてありがとうございます。飲食店経営や人生の生き方のバイブルしますとのお言葉も頂き感無量です。🙇🏻‍♂️

飲食店の常連さんのサービスが逆効果になる場合。そんなつもりじゃないのに

飲食店の常連さんに対するサービスについて

常連さんへのサービスは必要か?

飲食店で働いてるといつのまにか常連さんが通って下さるようになったりすると思うんですけど、その時に特別に料理などをサービスした方が良いのか悪いのかあなたはどちらだと思いますか?

 

これの答えは結局自分の考え方次第なんですけど、通って下さるお客さんに少しでもサービスをするとよりお店の事を気に入ってもらえるようになります。

 

京都の一乗寺にある僕のお店も常連さんによく通ってもらっているのでたまにサービスをしたりしてますね。

いつも通って頂けるのはありがたいので感謝の気持ちです。

 

ただサービスするのは良い事ばかりじゃなくデメリットも混在してますのでよく考えてサービスすることが大事です。

連続してサービスしてしまうと起こるデメリット

例えば何か料理をサービスをしてしまうと次にお客さんが来た時にも同じようにサービスがあると勘違いされる場合があります。

 

一回だけだとこうはならないんですけど、2、3回連続してサービスをしてしまうとお客さんも慣れてしまいここはサービスがあるお店なんだと勘違いをしてしまいます。

 

こうなってしまうとサービスがある前提で来店してるお店となってしまいます。

 

ですからサービスが無くなるとお店が偉そうになったや態度がいつもと違うと、不満を持つお客さんも出てきますので注意して下さい。

 

安易にサービスをしてしまう事によって次の来店もサービスがあると勘違いしてしまうわけですね。

そして次第にサービスをしなくなると満足度がどんどん低下するわけです。

 

満足度の低下は来店頻度に影響するので要注意です。

 

サービスを何もしない場合は問題ないです。

 

サービスをするという事は次もなにかあるかなとお客さんに思わせる事にもなりますので、そこは考えましょう。

サービスをお出しするときに必要な声掛け

毎回サービスしてもらえるという勘違いを防ぐためにもサービスをするときはキチンと今だけのサービスだという事を伝えないといけません。

「いつも来てもらってますから特別にこれどうぞ」や、「今日だけですよ」といった感じです。

 

これをしっかりと伝えないと変な期待を持たせてしまい、サービスしてるのに逆に不満を持たれてしまう現象に入るので注意して下さい。

 

また「サービスです。」とお客さんに言わずにこっそり料理を豪華に出してしまうこともありがちですが、お客さんはその料理の通常版を知らない可能性がありますので、注意して下さい。

 

どういう事かというとサービスで豪華にした料理と通常盤が同じだと思ってる訳ですね

 

そうなると今回だけサービスで豪華にしてもらったお客さんはいつ注文しても同じように豪華に出てくると思ってるはずです。

 

ところがこの前はサービスで豪華になった訳ですから注文しても普段通りの通常盤が出てきます。そうすると料理が以前とは違うや、ショボくなったという印象を与える事になります。

 

ですから料理の量を勝手に増やすのはあんまりオススメしません。

サービスは相手のことをしっかり知らないと逆効果

またお客さんにサービスとして一品出す場合も注意が必要です。

良かれと思ってサービスしてもお客さんにも料理の好き嫌いがあるので、出す料理が嫌いな料理の可能性もあるわけです。

 

どうしてもサービスはこちら側からの一方通行になりがちなので、お客さんの好みを把握していない場合は、ありがた迷惑なようになってしまうケースも考えられます。

 

あと毎回料理をサービスしていると、お客さんはサービスの料理を貰える前提でいる事になり注文数が減るといった事も考えられます。

 

いつもは5品頼むのに、残したら悪いからと4品になったりするわけですね。

 

そういう事にならないようにサービスで出す料理は少量の方が無難です。

 

特に少食のお客さんに対しては、自分の好きなものを食べれなくなるというお客さんにとって嬉しく無い事にもなる場合がありますので注意が必要です。

常連さん以外のお客さんに不快感を与えないように注意する

他のデメリットとしては特定のお客さんのみにサービス料理を提供した場合、他のお客さんは少なからずも良い印象を持たないのでそこも気をつけて下さい。

 

例えば2人で同じラーメンを頼んでも、ひとりのお客さんだけに煮卵が付いてたりチャーシューが多いと良い気持ちはしないですよね。

こういった場合はサービス自体を控えるか、他のお客さんにもサービスする事をお勧めします。

 

どうしても一人を優遇すると他のお客さんがアウェー感を感じてしまいます。

 

なにかと個人店だとサービスしてしまう事も多いとは思うんですけど、時と場合を考えてサービスをしていくことが大切です。

 

お客さんは自分の事を大事にしてくれるお店を好みますのでサービス自体は良いことだと思いますけど、料理を出すだけがサービスな訳ではなく、盛り付けやひとことの会話もサービスになりますのでそういったものをうまく活用して下さい。

 

サービスとはお客さんに喜んでもらえる事です。

 

ですからお客さんと楽しい会話をする事もエンターテイメントとしてのサービスになります。なんでもお金をかければ良いってものでもないので、お客さんが喜んでくださる事を考えていきましょう!!

 

と今回はお店側からのサービスの危険性の話でした。

小さいお店のサービスは大型店にはできない魅力的な武器になる

いかがでしたか?

雇われで働いてた時は、サービスをするなんて考えなかったと思いますけど、個人店の場合はこのサービスをうまく活用する事で常連さんの満足度が高いお店を作ることができます。

 

常識に囚われずにお店を作る事が個人店の魅力になります。

 

やりすぎは禁物ですけど、たまにはいつも来てもらってる恩返しをする事も大切ですよ。

お客さんを大事にするから、お店の事を大事にしてもらえます。

 

見返りを求めるのは駄目ですけど、貰いっぱなしではなくお客さんに楽しんでもらう事を考えると何故かお店を通ってもらえるようになります。

 

僕のお店はいつもお土産を貰える不思議なお店です。

もちろん催促なんかはしてないんですけど、いつも良くして貰ってるからと色んな方から頂いてます。

 

それは個人店ならではのサービスをうまく使ってるからかも知れません。

 

お客さんに喜んでもらえるようにうまくサービスを活用していきましょう。

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