飲食店のリピーターを獲得する
飲食店には一度行ったらもう2度と行かないお店と何度も通ってしまうお店がありますよね。
今回はそのお店の違いについて書いていこうと思います。
飲食店を長く経営していくにはリピーターをどれだけ多く獲得できるかどうかが鍵になってますので、どうしてもお店に通って貰えないなんて悩みがある方に参考になる記事になってます。
では説明していきます。
飲食店のリピーターを獲得する方法
その1 出店場所で見極める
まず第一にあげられる条件はお店の出店場所がどこにあるかで決まります。
と言うのも繁華街と観光地、住宅街の3つでリピーターになり易い確率は全く違います。
この中で1番リピーターが獲得し易いのは住宅街ですね。
但し、地域のお客さんに通ってもらえなければ住宅街で営業していくのは困難ですのでリピート率イコール継続年数と言っても良いかもしれません。
次に繁華街ですね。
繁華街の特徴はお店の数が多いことになるんですけど、人間の習性的に全てのお店に一回づつ足を運ぶなんて事はありません。
気になるお店を何店舗か回って、自分のお気に入りのお店が出来たらそこに何度も通うのが一般的ですね。
ですから
個性あふれるお店は知名度が高くなりますので、一度行ってみようかなとお客さんが足を運んでくれる事が多いからですね。
この時看板メニューに個性があって何度も食べたい料理だとリピーターが多くなりますね。
またビジネス街はリピーターばかりです。
ビジネス街はリピーターが多いのが特徴ですが土日にお客さんの数が一気に減るのと大手企業が移転した時に大きく影響を受けます。
次に観光地です。
これは観光地の食事選びが難しいからという理由もあります。
実際観光地に出掛けたら分かると思うんですけど、飲食店が多すぎてどこに行っていいか分からなくなるんですね。
そういう時は以前に行った場所が安心できるからという理由で、再来店することもあります。
ですから観光地でも旅行者に話しかけるように心掛けてると何年か後にまた来店してくれるケースもあります。
その2 お客さんのニーズを満たしたかどうか
これはわかりやすく例に出すと、美味しいパスタを食べにイタリアンに行って美味しくないパスタが出てきたらもう2度とその店には行かないですよね。
この時のニーズは美味しい事が大事だからです。
けれどお腹が減ってお腹を満たすだけの目的で先程のイタリアンに行くとしたらどうでしょう。
この時のニーズはパスタを作るのがめんどくさくてとりあえずお腹が一杯になればいい訳ですから、味はそこまで問題ではありません。
隣にもっと美味しいパスタ屋さんがあってもパスタの量が少ないとしたら美味しくないイタリアンを選ぶのではないでしょうか?
ニーズがお腹を満たすことですからね。
僕のお店の近くにもめちゃくちゃ美味しいラーメン屋さんがあるんですけど、大盛りも無くあっさりしてるのでお腹が一杯にはなりません。
その為、美味しいと知っていてもなかなか行こうとはしませんね。
これは僕のニーズが1000円まででお腹一杯になりたいからです。
ですからこの美味しいラーメン屋さんのターゲットは量では無く質にこだわるお客さんになります。
ものすごく評価も高くクオリティの高いお店なんですけど、僕のニーズに合わない為なかなかいく事はありません。
逆にデートなどで使うような良い雰囲気のお店が求められている土地で低価格のお店を作ってもニーズはあまり無いです。
このマーケットのニーズを読むチカラが飲食店経営で重要になってきます。
飲食店はリッチ条件が全てなんて言葉もこういう意味が含まれてますね。
僕のお店は大学の近くに出してるんですけど、大学生にとって普段使いできるお店では無くて誕生日やテストが終わった後、家族が遊びにきてくれたときなど、ちょっと良いお店に行きたいニーズがある時に来店してもらえる事が多いです。
もともとそういうコンセプトでお店を作ってるので問題ないんですが、大学生のみを相手にするようなコンセプトでお店を作るろうと思うと安くて美味いを突き詰めた方がニーズが多いのは分かると思います。
僕もお店をオープンしてから地域のお客さんのニーズを満たすようにカジュアルで家族でも気楽に使える食事メインのイタリアンバルに方向転換しています。
修正は簡単に可能ですので、自分で良いお店を作ってる自信があるのにリピーターが少ないと思う方はアンケートなどを取ってお客さんのニーズを読み取るといいかもしれませんね。
お客さんのニーズを満たせれば再来店の確率は上がります。
その3 利便性が良いかどうか
次の要素は家や職場からお店が近いとか駐車場があるとかの利便性が高いかどうかです。
これは言わずもがなですけど、利便性が高い方が来店頻度があがります。
この利便性をよく理解してるのがチェーン店ですね。
チェーン店は商圏を広げる為と通い易くるために車が必要な地域ではきちんと駐車場を設けてます。
ちなみにチェーン店は飲食店の経営で参考になる部分が多いですよ
もちろん通勤途中や遊びに行く途中にあるお店も通いやすいお店と言えます。
その4 思い出してもらえる工夫があるかどうか
次のリピーター獲得方法は思い出して貰う努力をするです。
自分の中で考えてもらってもいいんですが、今から美味しかったのに最近行ってないお店を思い出して下さい。
と言われたら、何個か思い当たるお店が出て来ませんか?
これがリピーターになってない理由です。
つまり忘れてるんですね。
ですからお店の情報を発信する事が大事になってきます。
こちらに情報を発信するためにホームページを導入するかどうかなどの記事も紹介しておきます。
飲食店にホームページって必要なの?導入しない方が損する理由教えます
無料登録できるグルメサイトに登録だけでもしておくと良いと思いますよ。
無料登録できるグルメサイト!!オススメ11選と登録するメリットと注意する事。究極まとめ
この当たり前の事をしてないお店が一回きりのお店になってる原因でもありますので、忘れられない努力をしっかりと習慣にしましょう。
その5 お客さんにとっての特別なお店になった場合
これは僕のお店の話なんですけど、僕のお店は僕がよく喋ることもあってお客さんとの距離が近い店です。
そしてお客さんと頻繁に喋るようになって、仲良くなってますのでお食事ついでに僕たち夫婦に会いに来てくれるお客さんが沢山います。
別に自慢してるわけでは無いんですが、そういう関係になってしまうと距離が遠いから来れないお店では無くなります。
僕が京都にお店を出してることもあるとは思うんですが、海外に住んでる常連のお客さんも何人もいますし、東京からや名古屋から京都に用事があるといつも顔を出して下さるお客さんもいます。
これはお客さんにとって他のお店に真似することが出来ない特別なお店になったからですね。
ただお腹を満たすだけのお店では無く、会いに行こうと思うようなお店を作る事が出来たら、簡単にリピーターは増えていきます。
だからと言ってそんな特別な事はしてないんですが、僕が心掛けている事はお客さんが来店された時より帰るときの方が元気になることと、行って良かったなと思って帰ってもらう事です。
よく言う、儲けようと思うと儲からない。理論に似てますね。
お客さんからお金を奪うつもりで営業してたら、飲食業は上手くいかないと僕は思ってます!!
この時常連さんにだけサービスをすれば良い訳では無く、初めて来てくれたお客さんも含めて、出来るだけ全てのお客さんに少しでも喜んで帰って貰う意識は常に持ってますね。
ですから来店されたお客さんにどれだけ喜んでもらえるか、満足してもらえるかを考えて営業すると良いです。
不思議とそういった気持ちで営業するとお客さんがどんどん通ってくれるようになりますよ!
では簡単にまとめておきます。
飲食店のリピーターを獲得する方法のまとめ
●その1 出店場所によってリピーターの獲得率が変わることを理解する
●その2 お客さんのニーズを満たすお店を作る
●その3 利便性が高いお店を作る
●その4 お客さんに思い出して貰うための行動をする
●その5 特別なお店になるように努力する
以上です。
飲食店のリピーターはお店の規模が小さくなればなるほど、人と人の繋がりになってきて、規模が大きくなるほど、接客や価格、味、利便性が重要になってきます。
あなたのお店に合った対策を練って、長く通って貰えるようなお客さんに気に入って貰えるお店を作って行きましょう!!