高額な絵画を購入した
若者が絵を購入した理由
これは20歳くらいの時の話。
僕はあることがきっかけで30万円の絵を購入した。
20歳くらいの若者が30万円の絵を買うなんて悪徳商法に騙されて絵を買ったと思うかも知れないけど、実際はそんな感じ(笑)
ああいう人達ってやり方上手いですね〜
なんだかんだやり取りをしてるうちに絵を買う事になっていて、めちゃくちゃ商売上手。
20歳超えてから、そういう誘いが沢山来たから気をつけないといけないです!
今思えばもっと良い作品を買えば良かったんだけど、何故買ったというとその絵を買ったらエクシブ(会員制のリゾートホテル)に泊まれる権利が一生付いてくるという甘い誘惑に乗せられて30万円の絵を購入した。
僕は当時そんな高額な絵を自分が買うなんて思いもしなかったけど、買ってしまったのだ。
もちろん一括で払う訳では無いので、ローンを組む事になるんだけどその当時シンプルに思ったのは絵って簡単に買えるものなんだなということ。
絵を買うなんて一般人がする行為だと思ってなかったから(お金持ちしか買わない気がしてた)ハードルが高い気がしてたけど案外簡単に買える。
なんなら誰だって買える。
簡単に買える。
そりゃあそうだ、絵には値段が付いているから、お金さえあれば絵は買えるのだ。
当たり前だけど、この当たり前は僕の中で何かが弾けるような感覚だった。
絵は買える。
もちろんその絵が気に入らなければ買う気にもならないんだけど、買おうと思えば絵は買えるものなのだ。
(実際購入した作品は当時の僕が芸術を知らなさすぎて買ってしまった価値の無いもののような気がするが、、、僕が買ったのはダイヤモンドや水晶、ルビー、ラピスラズリなどの鉱石で作られた絵画でインディアンがモチーフになっているもの)
どこの誰とかいう作品では無く、鉱石で作る絵画だから価値があるという物。
絵画を購入した時に鉱石の証明書も頂いて、これが本物の鉱石から作られてるというお墨付きも貰った。
ただ、今思えばこの鉱石は宝石にするには小さ過ぎて価値が無いものや、磨いた時に出るチップを使ったものだと思う。
絵画自体にそんなにパワーを感じる訳ではないので、そんな気がする。
後から絵を購入したことを後悔するハメに
実は僕はこの絵を購入して後悔している。
それは30万円という金額に後悔してる訳じゃない。
もっと自分が心から好きな作品を買えば良かったと後悔と反省をしてるのだ。
そう。
例えば本物の画家の作品だ。
絵を飾ることで毎日が満たされ、疲れ切った心を一目見るだけでホッと癒してくれる。
生活の中に彩りを与え、自分の部屋をお気に入りの空間にしてくれるもの。
また毎日の活力にもなり、チカラを与えてくれるもの。
そんな絵画を買えば良かった。
ちなみにせっかく買った作品だからとあのインディアンを昔は大事に飾っていたけど、今は部屋の片隅に置いてある。
もちろんインディアンがこちらを向くようにはしてるけど、家に帰ってあの作品をひと目見て、あ〜幸せなんて気分になる訳じゃない。
今度買う時は自分がその絵を見たら幸せになるような絵を買おう。
そんな気持ちがある。
絵は一生ものだから、心から気にいるものを買うべきなのだ。
当たり前だけど、そういったことを身を持って理解した。
間違っても、おまけが欲しくて買うものじゃない。笑
絵画は高いから良い!その訳とは
金額的には少々高価なものだけど、僕はその金額は高くて良いと思ってる。
だってそれはその人の一生の宝物になる可能性があるものだから。
ものの価値なんて、相場とその人がどう思うかによるものだから、宝物になりそうなものが安いから買いました。
っていうのはどうかと思う。
宝物は値段が高くても頑張ってお金を貯めて買うようなものだと思うから。
それに値段が高い方が絵を大事にする人や本当に気に入ってくれてる人が買ってくれるから、高いのは悪いことじゃない。
僕が思うに絵画とは画家が魂を込めて描くものだから価値があり、それなりの金額になる。
もちろん購入したい人が高いと思えば買わなければ良いし、原画になれば世界で一点しかないものだから価値が高いのも当然の事に思う。
こんな理由があるから絵画は少し高い方が良いと思う。
複製画ならともかく、原画を安くして販売するのはナンセンスな気がしてならない。
自分の魂を込めた作品を誰でも良いから買ってくれ!!
生活費の為とはいえ安売りされた絵にはそんな感情が入ってる気がする。
僕はそんな絵は買いたくない。
自分が絵を描くようになって更に思う事は自分の作品を気に入ってくれる人に出会える事は嬉しいし、そんな人が高額なお金を払ってでも手に入れたい絵画を描けるようになるのが画家の仕事なんじゃないかなって事。
ビジネスとしては商品を売ることも大事かも知れないけど、
売れなくてもずっと描き続けたゴッホのような人生に憧れる。
画家は作品に魂を込めるのが仕事。
そんな絵を描く事が料理人の僕の次の夢になっている。