本出版

2021年秋に全国の書店、アマゾンで繁盛する小飲食店のつくり方が発売されました。

アマゾンランキング2位にまであがり、Yahooニュースにも取り上げて頂き、評価も4以上の高評価を頂いています。多数のDMも頂き、この本を書いてくれてありがとうございます。飲食店経営や人生の生き方のバイブルしますとのお言葉も頂き感無量です。🙇🏻‍♂️

飲食店の値上げラッシュ 今値上げするべきか否か

こんにちは亀山です。

今回は2022年春 コロナ禍でありながら食料品の値上げが相次ぐ中で飲食店の値上げをするべきか否かと言うテーマでブログを書いていきます。

 

まず結論からお伝えすると、値上げして良いけど僕のお店はまだしない。です。

と言うことで詳しく書いていきます。

値上げラッシュ

2022年は春に向けて食料品の値上げに伴い大手チェーン店などもこぞって値上げしてますよね。

現在は京都市の蔓延防止措置によりクチーナカメヤマは休業してますが、業者さんから春には仕入れ値上がりますよ!!
ともちろん聞いています。

 

ですので本来ならば値上げしていくのが普通だとは思いますが、、、、。

やっぱりお客さんの懐が潤ってないのに値上げってどうなの??

 

って思ってしまうんですよね。

幸いなこと小規模飲食店である当店はコロナの給付金も沢山いただいています。

 

ですので、まだなんとかなるっちゃなるんですよね。

それよりも値上げしたことで来店が減ったり、お客さんが食べたいものを注文できなくなるのは嫌だなぁなんて思ってしまいます。

 

そしてこれからもっと仕入れ価格が上がる可能性もあるんですよね。

それはロシアとウクライナの影響です。

 

イタリアではロシアから小麦を仕入れているためにパスタの製造がストップするかもなんて話も聞きました。

それから電気代も上がる話出てますよね。
原発を稼働するかどうか話も聞きますし、コロナもこの先どうなるのか分からない。

 

正直今は未来がなかなか読めない時代です。

ただでさえコロナで仕事が減った人や苦しんでいる人がいる中で、利益追求のためだけに値上げをして良いものか。
そんなモラル的な考えを持ってしまっている私です。

 

普通に考えれば値上げは当たり前だし、別に悪いことではないんですが、

行きたかったけどお財布事情が芳しくないから行けないんです。

 

そんなお客様の話を聞いてしまったら、安くするから食べに来てよ!!

なんて思ってしまいます。

 

今の世の中人からどれだけ奪い自分が潤うかを追求していくより、手を取り助け合いみんなが豊かに生きていく。

そんな気持ちが大切じゃないかなと思ってしまうんですよね。

 

値上げで失敗するケース

綺麗事ではあるんですが、ビジネスの観点から考えるとほんの少しの値上げで状況が変わるケースもよくあります。

いわゆる値上げして失敗パターンですね。

 

値上げで影響を受ける業種は牛丼やマクドナルドのような客単価が低いビジネスです。

380円から400円に値上げするだけで、来店客数が減少してしまう。
こういったケースが本当にあるから恐ろしいですよね

 

たった20円の値上げで来店客数が減りトータル利益が減ってしまうなんて、、、。

 

また消費税の増税も同じような動きになります。

3%から5%、5%から8%、8%から10%に変わるだけで消費は著しく低下していきます。

 

8%から10%なんて1000円の買い物をした時にたった20円の違いだけです。

飲食店で考えれば2人で1万円のお客様のお会計が1万円200円になるようなものです。

 

金額だけで見たらほんの少しの変化ですよね。
ですがこの影響力は凄まじいものがあります。

 

もちろんチリも積もればなんとやらで、100万円の買い物をしたら2万円分増えてますので馬鹿にはできないんですが、変化が起きるときは小さな変化にも敏感になってしまうんですよね。

これは実際に20円高くなったから高くて買えなくなったよりも
高くなったイメージがついてしまった問題だと思います。

 

ということで

値上げをするな!!!

 

 

 

 

とは言いません。

 

飲食業界は一般的に労働の割に儲けが少ないビジネスですし、もっと儲けて良いと思ってます。

ですがタイミングを間違えると逆に利益を失うよ!
と言いたいんです。

値上げするタイミング

消費税の話に戻しますが、人は3ヶ月もすれば増税にも慣れてきます。

最初は108円の買い物が110円になるだけでなんか高いな!!
と思っていた人もいると思いますが、
いつの間にかそれが当たり前になり次第になんとも思わなくなります。

 

慣れって怖いですが多分あなたもそうですよね?

 

最近ではレジ袋も同じような感じだったと思います。

レジ袋有料化になった時は
レジ袋にお金を払うなんてありえない!!!

なんて反発が多数ありましたよね。
結局ゴミ袋としてビニール袋買うから意味ないじゃんと僕も思いました。

 

では現在ではどうでしょう?

買い物袋持ってない時、お金払ってレジ袋を買ってませんか?

 

僕は手ぶらでつい買い物行ってしまうのでよく購入するんですが、レジ袋購入に抵抗がなくなりました。
(レジ袋有料化はいまだに意味わかりませんけどね。)

つまりです、何が言いたいかというと

値上げをするなら少しの期間我慢してから上げるといいよ!!

ということです。

 

世間一般的に価格が上昇し、その価格にお客さんが慣れるまでは今までの価格で変わらずお客様に来店してもらい、価格上昇に慣れてから価格を上げてもそこまで抵抗はありません。

 

もちろんお店の客層にもよりますので一概には言えませんが、高価格帯でなければ少し待ってからの値上げの方が影響が少ないと思います。

僕が価格を上げるならそうします。

 

ちなみに全部の価格を上げるのではなく、トータル原価率が同じになれば良いので、そこは調整して価格を上げていくのが良いと思いますよ。

まとめ

●食料品は今後も高騰するかもしれない
●光熱費も高騰するかもしれない
●お客さんの懐は厳しくなっていく
●値上げはしても良いけど、悪くなる可能性も考えて
●価格上昇に慣れてからの値上げは影響が少ない
●平均原価を維持することが大切

ということで今回のブログは以上です。

 

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