個人店の開業は10坪がオススメ
個人で飲食店を開業するには10坪くらいの小さいお店をオススメします。
最初に結論を言ってしまいますが、潰れにくく儲かりやすいのが10坪です!
10坪がオススメの訳とは
僕のお店クチーナカメヤマも10坪のお店になるんですけど、
今回は10坪のお店のメリット、デメリットを紹介していきます。
僕は30歳で京都の一乗寺にイタリアンをオープンしまして現在(2019年)は5年目に突入してるとこです。
イタリアンといってもイタリアンバル(イタリアン居酒屋)でカジュアルなお店です。
そしてお店が長く続けていけてるのは10坪という広さで自分のお店を開業したからだと思ってます。
これが大きいサイズのお店だとしたら今のように営業出来ているのかは、正直言って分かりません。
そのくらい飲食店経営においてお店のサイズは大事になってきます。
では何故10坪の大きさが丁度いいと言うと、家賃が安く、初期費用も抑えられて、人件費も抑える事ができ、尚且つお客さんと会話が出来る広さというメリットがあるからです。
これがサイズの少し大きいお店になると全て逆になります。
家賃が上がり、物件取得費も高くなり、人件費も常にかかり、お客さんを覚えられなくなる事で会話も難しくなってきます。
ではサイズの大きいお店は全てダメかと言うとそうでも無いんですが、個人で経営していくのにはハードルが高いと思って下さい。
実際僕が神戸で友人と一緒に出したお店は30坪程度の広さでしたが、今現在も営業しています。
こういった仕込みができるのも小さいお店ならでは
サイズが大きいお店の経営の難しいところ
というのも損益分岐点が全く違う為、サイズが大きくなればなるほどお客さんの数が必要になってきます。
そうすると広告宣伝にもチカラを入れていかないと、毎月お客さんを集客出来なくなってきます。
もちろんこだわりを強く持ってお客さんのほとんどをリピーターに変えていければ良いんですが、仕込みの数も料理のオーダー数も多くなって来ますので、あまり手間がかかるものばかりを用意していたら、料理は出ないし、仕事量が多くなり毎日の労働時間が大変な事になってしまいます。
そしてサイズが大きいと家賃や人件費も多めにかかるので、休日を無くすなどして売り上げを稼がなくてはいけませんでした。
人件費も常に最低4人体制といった感じで週末5人や6人で営業してましたので、結構かかってたと思います。
実際に僕たちがオープンしたお店は年中無休でしたし、自分の休みに至っては月に2回程度しか取ることは出来ませんでした。
こうまでしなければ利益が出ない感じでしたので、お店を存続させるには必要な労働だとは思うんですが、自分のお店を出す時には大きいサイズは大変だから絶対にしないと決めましたね。
サイズの大きいお店のメリット
デメリットばかり書きましたが、サイズの大きいお店のメリットはお客さんが入り出したら売り上げが一気に上がる事です。
小さいお店は席数が少ない為お断りするしか無いんですが、サイズが大きくなればなるほど予約は沢山取れますし、席が埋まってもすぐに空いていく可能性が上がるので回転率が上がっていきます。
また人数が多い宴会にも対応出来るようになるので、売り上げの安定がここで確保できます。
また人を多く使うので仕事が単純化しやすく、マニュアルをしっかり作って従業員を育成すれば自分は現場に立たずにマネージメントだけすれば良いなんていう状況も作り出す事ができます。
いわゆる経営者というやつですね。
僕たちの作ったお店は月に300万円くらいは売り上げないと厳しかったので、個人でこの売り上げを毎月あげる努力をしようと思うと大変なのが分かると思います。
10坪経営は究極の個人店にもなれる
そしてこれが10坪のお店になると全て逆になります。
また店内が狭くなるので従業員の数が減らせます。10坪なら2人で営業していけるのでアルバイトを雇っても人件費は1人分ですみます。
家族に手伝ってもらう事も可能ですよね。
僕のお店もそうなんですけど、奥さんに手伝って貰ってるので人件費はほぼ無くなります。
もちろん自分たちが生活していくお金は必要なんですけど、家族で経営すると人件費として決まったお金が必要になる訳では無いので、少々売り上げが悪くてもなんとかなります。
また人を雇うことが出来ない場合でも、最初から一人で営業するようにお店を作ってしまえば一人で営業出来るのが10坪の飲食店の特徴です。
カウンターのみのラーメン屋さんや飲食店やバーなど一人で営業されているお店は意外と多いものです。
僕のお店の近くでも5店舗以上一人で営業されて尚且つ長い年数が経つお店があるので、一人でお店を営業するのは良いアイデアだと思います。
一乗寺のフランス料理のアルザスさんはその中でも別格で、オープンからずっと一人で営業されてるんですけど、もう15年くらい経営されてるのかな?という感じで一人で料理も接客もかなりの高レベルで提供されてます。
もし一人でお店を経営したいと思うなら、一度訪れると良いお店です。
ものすごく繁盛店なので予約が必要になって来ますけど、勉強になるので行く価値ありです。
広告費も抑えれる物件が多いのも10坪ならでは
と横道それましたけど、10坪の飲食店のメリットをまた紹介します。
家賃が安くて一階のテナントが多いのも10坪飲食店の特徴です。
一階の店舗いわゆる路面店になるんですが、1階と2階以上はかなり条件が違うと思ってください。
基本的に一階のお店じゃ無いと、道を歩いている人がお客さんとして来店しないといっても良いくらい2階以上のお店は敬遠されます。
神戸で出したお店もビルの5階という場所でしたので通行人はいるんだけど、お客さんとしてはなかなか来店してくれませんでした。
やはり店内が外から見えないお店は怖がられるので、事前に情報を掴んで無いお客さんが来店するにはハードルが高いんです。
一階にお店を出す事で広告費の節約ができ尚且つ店内が見える事で安心感を与える事ができます。
10坪の飲食店はほとんど路面店なのでラッキーですね。
また店内が外から見える事でお客さんが入ってるかどうかも分かります。
その時広いお店だと少人数しかお客さんがいないと流行って無い印象を与えるんですけど、小さいお店だと同じ人数のお客さんでも流行ってるように見えるので好印象を与える事ができます。
次に1番大事かもしれない要素を紹介します。
10坪経営の最大のメリット
それは小さいお店はお客さんの数が少なくても経営していけるので、尖ったお店を作れる事です。
小さい事で料理にかなりチカラを入れる事も出来ますし、スナックのように会話に重点を置く事も出来ます。店内を自分の作品だらけにしても良いですし、ひとつの料理しか出さないなんてお店も作れます。
つまり損益分岐点が低い為、個性豊なお店が作れるんです。
これが小さいお店を作る最大のメリットと言って良いと思います。
これからの時代人口が減って来てお客さんの数も減ってくるのが当たり前の時代になります。
その時に大きいお店を構えることはかなりの負担になるはずです。
そこで生き残るには小さいお店の方が絶対に有利です。
そしてその中でも生き残っていくにはお店の事を覚えてもらう必要があります。
そうすると印象に残るお店の方が有利になりますよね。
10坪のお店の場合、店主の個性が溢れたお店が自然と出来ますのでチェーン店などの他店と差別化ができる訳です。
また個性溢れるお店はファンが付きやすいという特徴がありますので、常連さんが増えていきやすいのもメリットです。
そして常連さんになってくれば最後は人対人になって来ますので、最終的にあなたに会いに来てくれるようになるはずです。
これこそが小さいお店の醍醐味であり、メリットです。
小さいからお客さんとの距離が近くなり、お気に入りのお店から、お気に入りの店主やスタッフになってきます。
そうなってくるともう料理がどうこう、接客がどうこうといった感じでは無いので非常に楽に経営できます。
(もちろん料理も接客も大事ですけど、そのレベルは超えた状態だと思ってください。
例えばお母さんの料理が少し美味しくなくてもまた食べるといった感じです。
手を抜いて良いわけではなく、常に緊張しなくても良いという感じです)
そしてこういうお店が作れればなかなか潰れないと言っても良いと思います。
もちろんお客さんが喜んでくれてなんぼですから、そこだけはしっかりと守ってください。
開業してのんびり経営できるお店を作ると人生楽しくなりますよ!
↓こちらも参考にされると良いと思います
スポンサードサーチ
何も知らない状態で開業するのは大変ですので、飲食店の開業をサポートする会社(無料お試しあり)を利用することで開業の負担を減らすことも出来ます。
またプロに任せる事や相談できる環境はお店を運営する上で成功率を上げるポイントになりますので、後悔する事にならないように事前に対策を打っておくのもひとつの手です。
↑レジを入力するだけで会計業務を効率化してくれるので個人店ならではの経理のわずらわしさを解消してくれます
こういった業務をアウトソーシングできるのも10坪経営で資金に余裕があるからでもあります。
正直、開業すると色々とやることだらけで手が回らなくなったり、疲れ切ってしまったりしますので覚悟はしといてください。
料理に自信はあるけど経営は不安なんて方は一度相談してみるのも良いと思います。無料ですし♪
まあそうは言っても登録めんどくさそうだし、お好みですけどね。
開業前ならブログもオススメですよ!ファンが出来れば経営がずっと楽になります。ちょっと続けるのがしんどいですけど
飲食店にブログを導入してお客さんを集客してみよう!開業前の方は今がチャンスだと気付けますよ!!
こちらに1人でお店を経営する記事もありますので良かったら参考にして下さい。
飲食店を一人で営業する注意点とその対策。対策さえ出来れば究極の飲食店の完成です
ではあなたのお店がお客さんに愛される素敵なお店になる事を願ってます。