新しいお客さんに継続的に来てもらう必要性
今回は新規のお客さんに通ってもらうメリットについて紹介します。
常連さんが多ければ新規客は必要ないのか?
突然ですが常連のお客さんが多ければ、新しく来てくれるお客さんは必要無いのか?と問いかけられたらあなたはどう思いますか?
常連さんで毎日埋まってればそれでいいと思われますか?
先に答えを言ってしまいますがその答えはNOです!
常連さんが多くても新しいお客さんを常に入れていかなければなりません。
それなので同じお店に同じ頻度で一生通うお客さんはまずいません。
大体のお客さんが一回来店して気に入ったら短い間隔で何度も来店があり、その後徐々に来店間隔が長くなり、来店回数が減っていきます。
お店に全く来てくれなくなる訳では無いんですが、ピークがあってそれより少しづつ下がっていくようになります。
お店に飽きてしまったり、少し遠くの場所にあれば忘れてしまったり、引っ越しや転勤、病気になったり、お金を節約しなければならなくなったり、
もっと良いお店を見つけたり等様々な要因で来店頻度は下がっていきます。
データでいうと一般的には年に10%の常連客が来店しなくなると言います。
当店でも明確な数字はわからないけど、1年目、2年目、3年目、4年目とメインとなる常連さんが流動的に変わっています。
ということはデータだけで考えると年に10%の新規客又は常連客候補を入れていかないと売り上げがドンドン下がっていくことになります。
そして10年後には誰も来なくなってしまいます。
これは極論ですが飲食店の10年生存率は5%と言われています。
ということは95%が廃業する訳すのであながち間違いではないんです。
(ほんとかどうかは少し疑問ですが^^;)
つまり、新規のお客さんに来てもらえないという事は徐々に売り上げが下がっていき10年後には生き残ってない可能性が高いです。
飲食店、営業年数別の生存率
ちなみに新規オープンのお店が3年以内で潰れる確率は7割、5年では8割です。(1年目の廃業率は3割2年目は5割というデータが出ています)
これには新規のお客さんの2回目の来店がない原因(通ってもらえない原因)と、少しずつ通ってくれてた常連のお客さんが来なくなっているという2つの要因が考えられます。
(例外として、お店事態はすごく流行っていたのに店主が病気になったり、後継者不足や家庭の事情でやむなく閉店というケースもありますが、ややこしくなるので今回は考えないとします。)
ここで言う常連さんは年に3回以上来店があるお客さんだと思ってください。
それは常連さんじゃないと思われるかも知れませんが、一度だけじゃなく何度も通ってくれている事が大事なので、ここでいう常連さんは3回以上来店があるお客さんで大丈夫です。
まとめますと、飲食店経営は常に新しいお客さんに来てもらう仕組みと、2度目、3度目と通いたくなる店作りの2本柱が必要です。
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これをしっかりと作っておかなければ10年以内に潰れる確率は95%です。(統計学上ですのであなたのお店は生き残るようにしていきましょう)
常連さん(リピーター)の重要性
次に通ってもらえる確率になるんですけど、新規のお客さんが2回目来店する確率は30%くらいと言われてます。3回目は20%です。
ということは常連さんが100人いると仮定して、年に10%常連さんが減るとしたら一年で10人減っていきます。
ここで毎年常連さん10人を掴むことが出来ないと売り上げは下がっていきますので、10人の常連さんを掴むためには最低でも50人の新規のお客さんが必要です。(3回目の来店確率は20%なので)
そしてここでパレートの法則というものが出てくるんですけど、パレートの法則は8対2で世の中出来ているという法則で経営学では結構有名な法則です。
簡単に説明すると2割の人が8割の売り上げを占めているという法則です。
飲食店経営をグッと楽にするオススメの資格や肩書とは
パレートの法則は結構当たるもので、色々考えてみると面白いんですが、
料理で考えると人気メニューの2割が8割の売り上げを出すとか、ウェブサイトではページの2割に全体の8割のアクセスが集中するとか、
iPhoneの機能の2割しか8割の人は使ってないとか、人間でいうと脳も2割くらいしか使ってないとか言いますよね。
ちなみにパレートの法則はイタリアの経済学者パレートさんが発見した法則です。
2割の人が8割の売り上げってすごいですよね。
全てのケースにパレートの法則がぴったりと当てはまるわけではないですが、常連さん(リピーターのお客さん)によって売り上げの大部分が当店でも占めています。
仮にリピーターのお客さんが一人も来店しなければ、8割の売上が無くなってしまうといっても大袈裟では無いと思います。それくらい常連の客さんに当店は支えられています。
だからこそお店の経営には常連さんが大切で常連さんを増やしていかなくてはなりません。
しかし毎年10%減っていくので10%の常連さんを最低でも獲得しないといけない訳です。
そしてそのためには減っていく常連さんの5倍の新規のお客さんが必要です。
よってお店を経営していく上で今が忙しいからと言ってそれがいつまでも続くことは無く、忙しい時でも常に新しいお客さんに来て頂く必要性があるわけです。
ただし新規のお客さんばかり増やそうとして常連さんを雑に扱ったり、席をご用意できなくなるのは絶対にダメですので常連さんを8割新規のお客さんを2割くらいで考えて下さい。
そのくらい常連のお客様は大事です。
まあこれはある程度経営が落ち着いてからの話でまずは通いたくなるお店を作ってから、新規のお客さんに来てもらうことが大切です。
今回は長くなってきたのでここら辺で終わりますけど、今度どうしたら常連さんになってもらえるかの記事も書こうと思います。
書きました⬇︎
飲食店経営をグッと楽にするオススメの資格や肩書とは
常連さんになって貰える確率が増えれば経営が一気に楽になりますからね。
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ちなみに今日は暇なので頑張っても成果が出ない日もあることをお忘れなく。