飲食店の看板の作りかた
お店の外に置く看板ってありますよね。
ちなみに僕は京都で自分のお店を経営して、外に置いてある看板も自分達で用意しました。
その看板の効果的な作り方を紹介します。
看板の必要性
まずは看板がなんで必要かはご存知ですか?
これはそのままですけど、看板は外を歩いている人にどんなお店なのかを教えるツールですね。
これが看板を置く最大の目的です!!
ですから看板は目立ってなんぼで、より多くの人にお店の存在を知ってもらうためのツールです。
そしてこれが看板を作っていく大事なポイントになってきます。
次に歩いている人が店前の看板を見てくれる時間って平均してどのくらいかご存知ですか?
せっかく看板に情報を沢山載せても見て貰えなければ意味がないのでこの時間は知っておく事が大事です。
これは長くて30秒程度と言われてます。
実際は立ち止まってじっくり見ない限り30秒も見てもらえず、歩きながら一瞬だけ見て終わりの事も多いです。
という事は、看板を作る時のポイントとして30秒以内にお店の事を伝える事が大事になってきます。
そうすると、どういう看板がオススメかというと遠くから確認できて目の前に来ると一瞬で内容が判断できる看板が大事になってきます。
大手チェーン店の看板とは
この時大手チェーン店などがこぞってしているのはテナントの上にはみ出すような店名のみを書いてある横看板を用意しておく事と店前の商品紹介の看板を用意しておく事です。
このはみ出すような横看板で車のお客さんや遠くからの通行人にお店の存在をアピールします。
そしてここにお店があるとアピールする事で店前の商品紹介の看板を見てもらうといった2段構えです。
多くの個人店はこのはみ出すような看板が無いためにお店の前の看板に歩きながら気付いてもらえないケースが多いです。
またお店があるとお店の前を通るときに気付いても、わざわざUターンしてまで看板を確認してくれるお客さんはまずいません。
ですから、まずは遠くからお店の存在を知ってもらう事が大事です。
僕のお店の場合は横からはみ出す看板はない為、のぼりを出して遠くからイタリアンバルがある事をアピールしています。
そしてお店の前に商品紹介の看板を用意する2段構えです。
看板に必要な情報とは
次に店前に来た時に一瞬で情報を伝えようと思うと写真を使った看板が効果的になります。
何故写真が効果的かというと、写真には文字の100倍の情報量が入っているからです。ですので文字を描くより写真の方が素早く情報として伝わります。
まあ単純に美味しそうな写真を使えばお客さんは興味を持ってくれます。
そして限られた時間の中で沢山の情報を紹介してもなかなか伝わらない事も分かりますよね。
ですので看板の写真はメリハリが特に大事になってきます。
ようはサイズの大きい写真を用意する事でインパクトのある看板になる訳です。大手チェーン店の看板でも大きく一つの商品を紹介してるケースもありますよね。
特に女性は文字で説明されるより写真でお店の雰囲気をイメージしますので、女性のお客さんに来てもらいたいなら写真を用意して下さい。
先程30秒看板を見てお店を判断してしまうと伝えたんですけど、その30秒間でお客さんは知りたい情報を探します。
ですのでこの30秒間で欲しい情報が手に入らないと、お客さんは他のところに行ってしまいます。
ちなみにこの時求めてる情報は、お店の価格帯、どんな料理が食べれるか、どんな雰囲気のお店なのか、どんな人が作っているのかなどになります。
最後のどんな人が作っているのかを伝えてないお店が多いですけど、これはお店の安心感を与える大事な要素なので、軽い自己紹介を入れておくと良いです。
例えば僕がやっているのは島根県の田舎で育った人のお店です。と書いてアットホーム感を出し、尚且つ島根県出身のシェフがやっているということで、島根県に行ったことがある人や島根県を好きな人が来店してくれる事が多くなります。
この時1番いいのはそのシェフの顔写真を載せることです。
やはりどんな人が営業してるをお客さんは気にしますので、顔写真を使う事で安心感が生まれ、お店に入りやすくなります。
例えばアパホテルなんかも顔写真を使いますよね。
あの顔写真を使う事で大きく売り上げが上がったことから、アパホテルはずっと顔写真を載せるようにしてますね。
余談でしたけど、、、、。
どんなサイズがオススメなのか
次に看板を用意してもらうんですけど、外に置く看板は出来るだけ大きいものがオススメです。
これもそのままの理由で目立つからですね。
ただしデカイと安っぽく見えてしまうという要素もあるので、お店のイメージに合ったサイズを用意しましょう。
高級店やお洒落なカフェじゃなければ大きい方がやはり目立つのでおススメです。
僕のお店ではこの木の板の両面の看板に自分たちで撮影した料理の写真をパワーポイントに取り込んで、文字を入れてA3サイズにカラー印刷してラミネートして貼り付けています。
ちなみにこの作業は全部自分たちでしています。
もちろん業者さんに頼んだ方が綺麗に作れますけど、自分たちで作ればコストも抑えられますしデザインの変更も簡単に出来るので、自分達でおこなっています。
また自分達で作る事でオリジナル感が強く出ますので、印象に残る看板が作れます。
そしてできればその延長線上でネット検索してもらえるような仕組みにしたり、いつか入ってみたいなと思わせる工夫があると尚良いです。
こういった感じが看板の作り方になります。
お店の形態によってどのような看板がベストかは変わりますけど、来てもらいたいお客さんに的を絞ったような看板が作れると良いと思います。
気になるお店から行ってみたいお店になり、その先に来店があったりするのがお客さんの心理ですから、とりあえず気になるお店になるような看板を作って行きましょう。
これが看板だとすると何があるかパッと見ても分かりませんよね
来店のしやすさを上昇させるもう一つの方法
そして看板が作成出来たら、一緒にチラシを挟むとより効果的です。
やはり看板はあまり長い時間見てもらえないので、チラシを看板の近くに置く事でより情報をお客さんに受け取ってもらえるようにしておきます。
特に新規のお客さんが欲しい時や、オープン当初の自分のお店があまり知られてない時はチラシを用意しておくのが効果的です。
またこの時チラシを見た人に何かサービスを提供するようにしておけば、チラシの効果も実感できるので簡単なサービスを考えておくと良いです。
お店に来てもらうためには情報を発信するのは基本ですので、通行人の方にもお店をアピールしておきましょう。
2階以上の店舗の看板のポイント
この時、店舗が2階以上にある時は看板が非常に重要になってきます。
1階の店舗はお店の雰囲気が外から掴めるので、さほど看板に情報がなくてもまだ大丈夫ですが2階以上になるとかなり重要です。
僕も5階の店舗で働いた事があったんですけど、上階の店舗は流れでお客さんが来る事はほぼ無いと思って良いです。
というのも人間の心理的に2階以上の店舗は、店内が全く見えないのでまず来店しようと思いません。
というかお店の存在すら気付いてもらえません。
ですから看板が非常に大事になってきます。
そして看板に乗せる情報としては店内の雰囲気が分かる写真を一緒に掲載して下さい。この時スタッフも一緒に写ってると安心感がより出ます。
店主の顔を載せると安心感に繋がります。
そしてまずお店の存在を気付いてもらいましょう。
そうするとその時は来店して貰えなくても、ネットでお店の情報を検索してくれるかも知れません。
そこまでしてもらってようやく来店してもらえるのが2階以上の店舗になるので、看板でより興味を持ってもらうことが大事になってきます。
といった感じが看板のオススメの作り方です。
良く見てもらえる看板の作り方のポイント
簡単にまとめると
●看板は遠くからお店の存在を気付いてもらうためのものとお店の前に置く商品紹介の2段構えが効果的
●何よりお店の存在をアピールする事が大事
●この時看板を見てもらえる時間は長くて30秒程度
●文字だけより写真を使う方が情報が素早く伝わり、記憶に残りやすい。
●看板に載せる情報はどんなお店か分かる事、主な商品、主な価格帯、どんな雰囲気のお店か分かる事、店主の情報を入れると尚入りやすくなる。
●ただしあまり長い時間看板を見て貰えないので、チラシを挟むとより効果的。
●2階以上の店舗はまず看板が無いとお店の存在すら気付いてもらえない。
●2階以上の店舗は店内の写真を掲載する事が大事。
という感じです。
看板を作る上でいくつかポイントがありますので、意識してお客さんが入りたい看板を作ってみて下さい。
このブログでは僕が自ら働いて経験した飲食店の経営ノウハウを紹介しています。
飲食店経営が少しでも楽になればと色々と情報を発信してます
あなたのお店の少しでも役に立てれば幸いです。