本出版

2021年秋に全国の書店、アマゾンで繁盛する小飲食店のつくり方が発売されました。

アマゾンランキング2位にまであがり、Yahooニュースにも取り上げて頂き、評価も4以上の高評価を頂いています。多数のDMも頂き、この本を書いてくれてありがとうございます。飲食店経営や人生の生き方のバイブルしますとのお言葉も頂き感無量です。🙇🏻‍♂️

飲食店を一人で営業する注意点とその対策。対策さえ出来れば究極の飲食店の完成です

飲食店を一人で営業する時に気をつける事

僕のお店はいつも2人で営業するスタイルのお店なんですけど、1人で飲食店を開業する方もいると思います。

今回はその一人でお店を開業するに当たってのメリット、デメリットを書いていきます。

 

1人で開業するなんて心細いなんて思ってる方もこの記事を読むと一人もアリだななんて思えるような記事になってますので楽しんで読んで下さい。

 

ひとりでお店を営業するメリット

まずはメリットです。

 

まず結論から言ってしまうと一人で経営したらなかなか潰れません!!

これが最大のメリットです!

 

個人店を経営していく時にどうしてもネックになってしまうのが人件費。
この人件費を一人で営業する事によって大幅に抑えることができます。

これが一人で飲食店を経営していく1番のメリットだと思います。

 

個人飲食店に週休2日制を導入してみた

 

小さい飲食店を経営すると席数も少ないですので、単価が安いお店では人を雇ってしまうとどうしても利益が残りません。

 

例えばランチに10人のお客さんが来たとして、一人当たり1000円のランチを提供していたら一万円の売り上げです。

この時アルバイトとして11時~15時までの4時間働いてもらったら、給料は時給900円としても3600円かかります。

 

原価を3割としたら原価で3000円かかります。そうすると原価と人件費で6600円かかるわけです。

 

売り上げから原価と人件費を除くと残り3400円になりますよね。そこから今度は光熱費や家賃といった経費も引いて考えないといけません。

家賃10万円で25日営業すると、1日当たり4000円の家賃になります。光熱費がひと月5万円とすると、1日当たり2000円かかります。

 

1日で見ると6000円の経費がかかり、昼と夜とで分けて考えれば、6000円割る2なので3000円になります。

そうするとさっき残った3400円から3000円引いて400円が残ります。

 

ランチタイムが1万円の売り上げだとして人件費で3400円かかったらつまり400円の儲けになる訳です。店主の時給は100円以下です。

 

単純に計算してなのでざっくりしてますが、お昼のランチが1万円の売り上げではアルバイトを雇ったらお金は残りません。

この時2万円の売り上げなら、原価6000円、人件費3400円、家賃と光熱費3000円を引いて7200円残ります。

 

ランチタイムで2万円以上の売り上げが出るならアルバイトを雇える感じですかね。

一人でお店を営業する場合はこの人件費がなくなりますので、1万円の売り上げでも少し利益が出るのは分かると思います。

人を雇わなければ固定の人件費は発生しないのでランチを営業しても利益は残りやすいです。

コロナに負けない個人飲食店を作る方法

ひとりで営業するデメリット

次にデメリットです。

ひとりで営業する場合はどうしても時間がかかってしまうので、お客さんを待たせてしまう場合があります。

これが1番のデメリットになると思います。

 

日本のお客さんはファーストフードに慣れてることもあって、料理を待つ事がなかなかできません。

ちなみにフランスは30分~1時間くらい平気で待ちます。

 

そうすると時間がないのでクレームにもなりやすく、顧客満足度が低くなります。

また一人で営業すると洗い物も忙しいとなかなかできませんので、片付けが大変です。

 

それにお会計もありますので料理を出すタイミングや、電話が鳴った時など色々と不都合が出てきます。

また忙しい事によって、料理のクオリティーが下がり料理の質がバラバラになってしまうケースも考えられます。

最後に病気や体調不良になってしまうとかなりしんどいです。

 

これが一人で営業するデメリットです。

やはり一人で営業するのってなかなか大変なんですよね。あれもこれもやらなくてはいけないですし、かなり忙しいです。

そうすると一人で経営するのはやめた方が良いと思うかもしれませんが、僕は小さなお店を経営する場合は家族経営以外なら人を雇うより一人で営業する方が良いと思ってます。

デメリットが多くても一人での営業を勧める訳とは

それはなんでかというと、さっきのランチの話にも通じるものがあるんですけど、お金が残りやすいのが一人で営業するメリットなんです。

飲食業の閉店理由として、どうしても売り上げが悪いという事が挙げられます。ですが一人で営業してる分には売り上げが悪くてもなんとかなってしまうんですよね。

それは一人で営業するメリットである、人件費がかからない事です。

 

それだけ飲食業の人件費は経費を圧迫します。

どうしてもオープン当初は一気に忙しくなり、徐々に暇になっていくのが飲食業の特徴です。

 

ですから最初はいいんですけど、売り上げが下がってくる事を見越してないと非常に経営が難しくなってしまいます。

この時にアルバイトを雇ってる場合はまだ調整がきくんですけど、社員さんのように人を雇っているとお給料を払うのが結構厳しくなります。

 

ですが最初から一人で営業しようと計画してる場合は、オープン当初だけ誰か友人にでも手伝ってもらってそのあと一人で営業していけばいい訳です。

そうすると売り上げが下がっても、人件費が無くなってますので経営はしていけるはずです。

 

そしてなにより初めから一人で営業しようと計画すれば、事前対策がかなりできます。

 

これも事前対策
これから飲食店を開業されるならブログを始めるのもオススメ!開業前にファンを作っておくことで経営が楽になりますよ!

コロナに負けない個人飲食店を作る方法

ひとりで営業するには事前対策がかなり重要

ここが非常に大事なんですけど、最初からアルバイトや社員さんを雇おうと思ってると、オペレーションが複雑になっていてる場合が多いですから、暇だからと後から一人で営業して行くのには結構厳しいんです。

 

どういうことかと言うと、一人で営業するとしたら最初から一人で営業できる営業形態を考えてお店を作りますよね。

 

例えばラーメン屋さんならカウンターのみにして券売機を導入して、お水はセルフサービスで営業するといった感じです。

メニューもラーメン一本に絞りチャーハンや餃子など時間がかかるサイドメニューは極力減らします。

 

飲み屋さんでもカウンターのみにすると、いちいちホールに出なくていいので移動にかかる時間がなくなります。

 

レストランの場合はお客さんとの会話に集中してしまい、料理を作るのに集中出来なくなるのを考慮してあえてカウンターを無くすという考えも出来ます。

その時の料理のメニューとしては、すぐに出せるものと煮込み料理を主体とするなど、料理に時間がかからないものを考えると思います。

 

また一人で営業するので小さいお店でも食器洗浄機を導入したり、食器の数をピーク時は洗わなくても良いくらい用意したり、ドリンクもボトルメインにするなど対策が打てます。

 

こういった風に一人で営業するイメージを最初から持ってお店を作ってますので、一人で営業出来るわけです。

 

これがオープン当初は誰かと一緒に営業しようと考えてたけど、売り上げが上がらないからとやむなく一人で営業するようになってしまうと無理が生じます。

途中からひとりで営業するスタイルに変更する時は

僕も奥さんが体調不良の時に予約があれば一人で営業する事もあるんですが、この時はお客さんの数を絞らないどうしてもうまく回りません。

一人で営業する形態になってないから、時間がかなりかかってしまうんです。

 

ちなみにイタリアンは一人で営業するにはかなり難しいジャンルになると思います。

どうしてもパスタには時間がかかりますし、アルデンテは時間的にシビアです。

ピザもオーブンに入れっぱなしでは焦げてしまいますし、お肉を焼くにもある程度は付きっきりじゃないと焼き加減にムラが出来ます。

 

もし、奥さんが手伝ってくれないなら僕は今のお店を作ってないと思います。それぐらい一人でお店を営業するには綿密な計画が必要です。

ですが一人でお店を経営すると最初から決めていたら、そういう事も全て考えてお店を作れますからなんとかなります。

 

もし途中からひとりで営業するスタイルに変更になるとしたら、メニュー構成やオペレーションを出来るだけシンプルに改善する事を勧めます。

どうしても暇な時期はあれもこれも手を出してしまいがちですが、お客さんが一気に来店されたときの事を考える必要があります。

 

例えばカフェやカレー、ラーメン、ランチタイムといったひとつの注文で完結し、お客さんから追加注文をもらう事が少ない場合はお会計を先に頂くという事もオススメです。

こうすることでお客さんは食べ終わった後にお会計を待つことなく帰れますし、店主も忙しい時の負担を減らせます。

 

また一人で営業するので従業員ともめるなんてことはないですし、自分が頑張ったら頑張った分だけ返ってきますのでやりがいがあります。

そしてなにより潰れにくいのが一人でお店を経営するメリットです。

 

個人飲食店に週休2日制を導入してみた

 

またお店が忙しくなってくれば、週末だけ人を雇う事も出来ますので余裕ができます。

あともう一つメリットをあげるとしたら、一人で営業するとお客さんが結構気を使ってくれたりもしますし、お客さんと仲良くなる事も多いです。

 

これは結構大事な事で、つまり店主を気に入ってくれたら常連さんになりやすいのも一人で営業するメリットです。

一人で料理もホールもこなす訳ですから、お客さんとの距離が縮まりやすいんですね。まあ会話をすればにはなりますけど。

 

こういった感じが一人でお店をするメリット、デメリットになります。

 

難易度下げるために
こちらに飲食業が難しい理由もまとめてますので良かったら参考にして下さい。対策法も紹介してます

飲食店経営が難しい理由を経営者が本音で語る!ハードル高いけど難易度下げる攻略法も紹介してます。

飲食店経営をグッと楽にするオススメの資格や肩書とは

ひとりで飲食店を経営する方法のポイント

簡単にまとめますと。

メリット

●人件費がかからないため売り上げが悪くても経営が楽。

●人間関係の煩わしさがなくて楽。

●頑張ったら自分に全部返ってくる。

●潰れにくい

デメリット

●とにかく忙しい

●病気や体調不良は厳禁

●料理提供に時間がかかる

●けれど最初から一人で営業すると決めていたら、事前対策で比較的楽に経営が出来る。

●後からひとりで営業するスタイルに変更する場合は、システムを改善する。

 

こんな感じです。

 

ちなみにここでは一人で営業する事を勧めてますが、僕は家族経営を1番お勧めします。

https://ryourigaka.jp/kazokukeiei/

人件費がかからないので潰れる可能性も少ないですし、家族なので結構気楽に経営できます。まあデメリットとしてはお互いがぶつかるとしんどい事ですかね

 

なんだかんだ言って一番大事な事はお店を継続できるようにすることです。ひとりで営業するスタイルが向いてない方もいると思います。

そこは臨機応変に対応して貰えれば良いと思います。ひとりで営業するスタイルは人件費と売り上げのリスクを減らした経営方針です。

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