メニューのレイアウトで注文数を増やす方法
メニューブックの重要性
今回は売れるメニューブックの作り方を紹介します。
小規模飲食店では接客の上手なホールスタッフがいる場合、注文数は自然と増加します。お客さんに商品の事を聞かれたら美味しそうに説明できたり、お客さんの好みを瞬時に判断して的確なメニューを紹介出来る為です。
けれどそのスタッフやアルバイトが辞めてしまったり、シフトに入ってないと商品のプレゼン力が落ちてしまう為注文数が減ってしまいます。
そうならない為にも接客上手なメニューブックを作る事をオススメします。
そしてまた今度食べたいとと思う商品を紹介することもできます。
メニューブックが商品名だけの場合、商品の良さがなかなか伝わらない為、お客さんとホールスタッフの間で何度も何度も商品を説明しないといけなかったり、よく分からないから、注文されないなんて事にもなります。
また新人のスタッフが来たら、いちから料理を説明してどんな料理なのかを覚えてもらわなくてならないので本当に大変です。
つまりメニューブックをこだわって作れば、勝手に注文数が増えていくので、スタッフ教育にそこまでちからをいれなくても良いわけです。
メニューブックの作り方
そのこだわったメニューブックの作り方は、料理の説明と、料理の写真をきちんと入れる事です。
結構当たり前のことなんですけどこれが大事です
文字だけで伝えられる情報の約100倍の情報量を写真では伝える事が出来るので、この写真をメニューブックに入れないのは損でしかないです。
嘘みたいに写真付きのメニューにするだけで注文数が一気に上がります。ですので売りたい商品があれば写真と一緒に紹介してみて下さい。
このひと手間をしているお店としてないお店では注文数がかなり変わってきます。
特にどんな料理か想像できない名前の料理はそれだけの理由で注文が減るので横文字の料理など分かる人にしかわからない料理は写真を載せることが大事です。
注)ただし高級店は写真を入れると逆効果になる場合もあるので注意して下さい。
写真の撮り方は真上からでは無く、斜め45度からアップで撮るのが一般的です。
この時パソコンのパワーポイントが使えるのであれば、デジカメで撮った写真を取り込んでメニューブックを作ることもできます。
僕のお店ではデジカメで自分たちで撮影して、パワーポイントでメニューを作ってます。
どうしてもプロに作ってもらってる訳じゃないので、多少のクオリティーは落ちますが、商品の説明などはしっかりと伝える事ができ、また新メニューの追加や価格が変動する時も自分たちで修正出来るのでコストもかからず一石二鳥です。
不安な方はプロに素直にプロに頼むのがオススメです!
やはりプロに取ってもらった方が注文数は増加しますし、インパンクトが全く違いますので
こちらは料理写真も枚数ではなく時間で料金が設定されてるのでオススメです!(deltaphotoは株式会社デルタクリエイティブ)
1ページに載せる商品の数
大体1ページに乗せるメニューの数は多くても7種類くらいにして下さい。
この7という数字は、お客さんがパッとメニューを開いて沢山のメニューがあると感じる数字です。
ただし1ページに沢山メニューがあればいいというわけでは無く、多くなり過ぎるとメニューに気づいてもらえなくなる上、注文に迷いが出て注文を決めるまでに時間がかかったり、その商品を注文する事を辞めたりもします。
この種類が多いというのはカテゴリーが多くなることではなく、同じような商品が多くなる事を言っています。
分かりやすくいうと、ラーメン屋さんに行って、醤油ラーメン1号、醤油ラーメン2号、醤油ラーメン3号、醤油ラーメン4号、醤油ラーメン5号といった風に同じカテゴリーで商品が増えていく場合です。
こんだけあると何を食べていいか、何がオススメなのか分からなくなりますよね。
一種類のカテゴリーは多くて3種類くらいが迷いが少なく注文が増えると言われています。
では商品数が少ない方がいいかと言うと、ジャンルにもよるんですが、居酒屋さんなどでは商品数が多い方が売り上げや顧客満足度が高いデータがあります。
この場合は一つの商品の類似品が多いのではなく、カテゴリーが多いという事です。
こちらも分かりやすく説明すると、アテがあってサラダがあって、焼き鳥があって、鍋があって、揚げ物があって、刺身があって、焼き魚があって、ご飯物があって、麺類があって、デザートがあるという風にカテゴリーが多いという事です。
もう少し詳しくいうと、ご飯物でも雑炊があって、おにぎりがあって、チャーハンがあるという感じのカテゴリーの中でもさらに小さなカテゴリーがある場合で、総メニュー数が多いお店は満足度が高いです。
ですからいくら商品が多いのがいいと言っても、デザートのアイスが20種類とかではないです。
売りたい商品の定位置
次に一番売りたい商品を左斜め上に持っていきます。
この左斜め上というのはメニューを見る時に一番最初に目がいくところです。
人間は基本的にZの形でメニューを見ます。
これも基本的に上から順番にメニューを見ていくので、上にある商品の方が注文が入りやすくなります。
あとは全てのメニューの大きさを統一するのでは無く、大小組み合わせてメニューブックを作ると良いです。
こうする事でより売りたいメニューが強調されます。
ここまで書いていてある事にお気づきでしょうか?
なんとなく見たことあるような配置になっている事に気がつきませんか?
そうです。これはチェーン店のメニューブックの作りかたによく似ているんです。
このチェーン店というのは経営のことを非常に考えて作られていて、参考になる部分が多いんですけど、メニューブックに関してもとても良く考えられて作られています。
逆に個人店になるとこの部分が弱く文字だけのシンプルなもので、一枚の紙なんてことも良くあります。
高級店は別として、文字だけでは情報がどうしても少ないので、例え美味しいメニューを沢山用意しててもオーダーが入りにくい為もったいない訳です。
人間はまず視覚から情報を取り入れる生き物ですから、(視覚から情報の8割を得ているといいます)この視覚の部分を使わないのはもったいない訳です。
写真を見てから食べたい欲求が出てくる
料理名のみで注文した時に、盛り付けが豪華やオシャレでサプライズになる場合もありますが、昨今のインスタグラム事情を見ても一度情報を視覚に入れてからの方が食べたくなる欲求は増加するので、料理写真は出来れば用意してください。
例えば昔働いていた中華料理屋さんの話なんですけど、テレビで麻婆豆腐の特集をした時なんかは次の日が麻婆豆腐だらけにの注文なったりします。
旅行でも同じような事がいえます。
綺麗な景色や風景を一度見るとその場所に実際に行きたくなりますよね。写真を見る前は行くことも考えなかったのに見たとたんに行きたくなったりもします。
これが文字だけの本や、ラジオでその場所を表現するのはかなり大変なんですけど、写真ならすぐに伝える事ができます。
つまり写真を使うとどういう商品かすぐに伝える事ができるんです。
例え売れないメニューであっても美味しそうな写真に変えるだけで注文が入るようになります。
言い換えると、食べてもらったお客さんの満足度が高いのに注文数が少ないのは値段ではなく、商品プレゼンに問題がある場合が多いという訳です(極端に高い場合は別ですが)
ですからあなたのメニューブックを優秀なホールスタッフに変えていきましょう。
このメニューブックを自分で作るのは大変で時間がかかってしまいますが、一度作ればお客さんに食べてもらいたい商品を勝手に紹介してくれて注文数を伸ばしてくれるので、めちゃめちゃ役に立ちます。
注文が少なくて困ってるなんて方は1ページだけでも作って見てください。
パソコンが使えない場合は写真を撮って現像して商品説明した紙に貼り付けてカラーコピーをすればメニューになります。それをそのまま使っても良いですし、アルバムに挟めば個性あふれるオリジナルなメニューブックになります。
また写真では無くてイラストで料理を表現しても良いと思います。
視覚的にアピールする事で目にとまりやすくなるので注文数が伸びます。
個性溢れるメニューブックは他店との差別化にもなりますので、是非作ってみてください。
思ってる以上に効果が実感できるはずです。
では、失礼します。